遺留分侵害額請求における「生前贈与」の取扱いについて
遺留分侵害額請求における「生前贈与」の取扱いについて 弁護士 沼尻 隆一 遺留分の意義 遺留分とは、一定の法定相続人に保障された、相続財産の最低限度の取得分を意味します。 被相続人が遺言や贈与によって財産を処分する自由を持つ一方で、その自由には限界があり、…
遺留分侵害額請求における「生前贈与」の取扱いについて 弁護士 沼尻 隆一 遺留分の意義 遺留分とは、一定の法定相続人に保障された、相続財産の最低限度の取得分を意味します。 被相続人が遺言や贈与によって財産を処分する自由を持つ一方で、その自由には限界があり、…
よくあるご質問(離婚・相続・多重債務編) 弁護士 守重 典子 2015年に弁護士登録をしてから、早いもので今年は弁護士として9年目となりました。 今回は、これまでにお伺いしてきたご相談のなかで、聞かれることが多い(と感じる)ご質問を【離婚編】【相続編】【多…
本年4月から相続登記が義務化されます!! 弁護士 金田 恒平 以前、2021年4月に相続登記の義務化等の法改正がなされ、3年後に施行される旨ご紹介しましたが、いよいよ本年4月1日に、その施行を迎えることとなりました。 そこで、相続登記の義務化について、お…
相続の前にすべきこと、相続の後にすべきこと 弁護士 沼尻隆一 相続前にすべきこと(いわゆる「終活」) 相続の前にすべきことですが、これは要するに、亡くなる前の準備、いわゆる「終活」のことです。 終活にはいろいろありますが、一般的な知識は今、いろいろなメデイ…
持戻し免除の意思表示の推定 弁護士 岡田 宜智 はじめに 高齢化社会の進展に伴い、相続開始時における配偶者の年齢も高くなっており、残された配偶者の生活の保護を図る必要性が高まってきました。 そこで、このような社会情勢の変化に応じる形で、約40年ぶりに相続法…
相続財産管理人の選任を要する場面とは(相談例を踏まえて) 弁護士 鈴木幸子 最近,生涯独身できょうだいもいない方(Aのケース)や,子供の居ないご夫婦(Bのケース)の遺産相続の相談が相次ぎました。 そのうちの一例を紹介します。 【Aのケース】 Aのケースは…
遺言が成立した日と異なる日付が記載された遺言の効力~最高裁判所令和3年1月18日判決~ 弁護士 柳沢里美 ■はじめに 自筆証書による遺言は,「遺言者がその全文,日付及び氏名を自署し,これに印を押さなければならない」と定められています(民法968条1項)。 …
相続登記が義務化されます!! 弁護士 金田 恒平 はじめに これまで,被相続人(亡くなられた方)名義の不動産を相続人の名義に変更する登記,すなわち相続登記を行うかどうかは任意でした。 その結果,相続登記が行われず,被相続人名義のまま放置されて所有者不明と…
「公正証書について」 弁護士 沼 尻 隆 一 はじめに 離婚に関するご相談の中で,ご相談者から「離婚の条件を,公正証書にしておきたい」などといったお話をされることがよくあります。 また,いわゆる「終活」に関するご相談の中で,弁護士の私のほうから,「公正証…
特別寄与の制度~相続人以外の者の貢献が報われる?~ 弁護士 柳沢里美 ■はじめに 2018年に相続法が改正された際,相続人以外の親族の貢献を考慮する方策として,特別寄与の制度が新設されました。 この制度はすでに2019年7月から施行されています。 今回はこ…