相続財産管理人の選任を要する場面とは(相談例を踏まえて)
相続財産管理人の選任を要する場面とは(相談例を踏まえて) 弁護士 鈴木幸子 最近,生涯独身できょうだいもいない方(Aのケース)や,子供の居ないご夫婦(Bのケース)の遺産相続の相談が相次ぎました。 そのうちの一例を紹介します。 【Aのケース】 Aのケースは…
相続財産管理人の選任を要する場面とは(相談例を踏まえて) 弁護士 鈴木幸子 最近,生涯独身できょうだいもいない方(Aのケース)や,子供の居ないご夫婦(Bのケース)の遺産相続の相談が相次ぎました。 そのうちの一例を紹介します。 【Aのケース】 Aのケースは…
民事調停委員を退任して 弁護士 堀 哲 郎 はじめに 2022年3月31日をもって,裁判所(さいたま地方裁判所,さいたま簡易裁判所)の民事調停委員を退任しました。 2006年4月に就任して以来16年が経過したわけですが,私自身の感覚としては,あっとい…
財産分与の対象とならない『特有財産』とは? 弁護士 沼 尻 隆 一 はじめに 離婚の調停や裁判の際に,子どもの「親権」や「養育費」,あるいは,「慰謝料の請求」などとともに,実務上,よく問題となる事項の一つとして,「財産分与」という問題があります。 これは,…
就業規則の作成と変更 弁護士 水口 匠 ▶就業規則の意義と作成における原則 多くの会社では,労働者の労働条件について、就業規則により定めていることと思います。 就業規則の定めがあることで、労働者と個別に合意されたものでなくても、または、労働者がたとえ就業規…
マンションを護るルールとその管理 弁護士 河原﨑友太 区分所有マンションのルール 共同住宅である区分所有マンションにはいろんな居住者がいます。 そのため,居住者間の共同の利益を守るためには,共通して守るべきルールが必要となります。 この共通のルールとして…
遺言が成立した日と異なる日付が記載された遺言の効力~最高裁判所令和3年1月18日判決~ 弁護士 柳沢里美 ■はじめに 自筆証書による遺言は,「遺言者がその全文,日付及び氏名を自署し,これに印を押さなければならない」と定められています(民法968条1項)。 …
少年法改正の概要 弁護士 岡田 宜智 はじめに 本年5月21日,「少年法等の一部を改正する法律」(以下,「改正少年法」といいます)が参議院で可決され,成立しました。 この改正法の施行日は,民法の成人年齢の引き下げと同様,2022(令和4)年4月1日とされて…
債務者の財産はどこ? ~財産開示手続と情報取得手続について~ 日常の訴訟や調停等の手続のなかで、「債務者(金銭の支払義務がある人)は債権者(金銭を支払うよう請求する権利がある人)に対して、●万円を支払え」という判決を取得したり、「債務者は、養育費として月…
「強制執行をとめるには」 弁護士 沼 尻 隆 一 はじめに 「離婚した妻子に,養育費を支払っていなかったら,突然,給料の差押を受けた」, 「住宅ローンの返済ができず,自宅を競売にかけられた」 ・・・etc. 自分の財産(不動産や給料債権など)が差押えられ…
配偶者居住権 弁護士 水口 匠 今年の4月1日に,改正された民法の相続法が施行され,新たに配偶者居住権が認められることになりましたので,その概要について説明します。(なお,その他にも相続法は多くの改正がありましたが,その中には4月1日以前に施行されてい…