会社の専務取締役は労働者か(「使用従属性」に関する判断基準)
会社の専務取締役は労働者から(「使用従属性」に関する判断基準) 弁護士 堀 哲郎 はじめに 2025年6月11日付け朝日新聞朝刊に、建設会社の専務取締役だった男性が急性心筋梗塞で亡くなった事案で、2018年に労災認定されていたことが判明した旨の記事が載って…
会社の専務取締役は労働者から(「使用従属性」に関する判断基準) 弁護士 堀 哲郎 はじめに 2025年6月11日付け朝日新聞朝刊に、建設会社の専務取締役だった男性が急性心筋梗塞で亡くなった事案で、2018年に労災認定されていたことが判明した旨の記事が載って…
遺留分侵害額請求における「生前贈与」の取扱いについて 弁護士 沼尻 隆一 遺留分の意義 遺留分とは、一定の法定相続人に保障された、相続財産の最低限度の取得分を意味します。 被相続人が遺言や贈与によって財産を処分する自由を持つ一方で、その自由には限界があり、…
整理解雇 弁護士 水口 匠 1 整理解雇とは 整理解雇とは、使用者側(経営者側)の経営上の都合により生じた人員削減の必要性から、労働者を解雇することをいいます。 例えば、会社が赤字続きで、倒産を回避する目的で人件費節減のために解雇する場合や、黒字の場合で…
養育費の支払い確保に向けた見直し(法改正) 弁護士 河原﨑友太 はじめに 令和6年6月に民法等の一部を改正する法律が可決され,令和8年5月までに施行されることになりました。 大きく報道された共同親権制度の導入等,今後の実務への影響が大きいと思われる改正点…
所有者不明土地建物管理制度について 弁護士 柳沢里美 はじめに 所有者不明の不動産が全国で増加して社会問題となっている対策として、昨年4月から相続登記が義務化されたことについては、以前、金田弁護士がコラムで紹介しました(2024年2月29日公式ブログ「本年…
大麻の使用(施用)が罪になります 弁護士 岡田宜智 はじめに 大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律の一部が令和6年12月12日から施行されました。 これに伴い、これまで処罰の対象になっていなかった大麻の使用が、今後は処罰されることになり…
卒園式、看護休暇取れるってよ ~育児・介護休業法改正(2025年4月1日施行)~ 弁護士 守重 典子 タイトルは、朝井リョウさんの有名なデビュー作にもじって・・・。 朝井作品は実は1作しか読んだことないですが、「正欲」読んで以降ドはまりです。 ・・・さて、…
危険な自転車運転が厳罰化されます! 弁護士 金田 恒平 2024年11月1日に、自転車等による交通事故の防止を目的とする新たなルールが定められた改正道路交通法(以下「改正道交法」といいます。)が施行されます。 改正の背景 近時、自転車の運転中にスマートフォ…
「偽装」フリーランス 弁護士 鈴木 幸子 昨年7月、都内の広告写真関連会社と半年更新で業務委託契約を結ぶ男性フリーカメラマンが、車で通勤途中追突事故に遭い頚椎捻挫・腰部挫傷・足の指の骨折の怪我をしました。 男性が労災申請をしたところ、労働基準監督署は、昨年…
不法行為による損害賠償請求権の期間制限 弁護士 堀 哲 郎 はじめに 去る令和6年7月3日、最高裁大法廷(15名の裁判官全員により構成)は、 ① 旧優生保護法の強制不妊手術に関する規定は、個人の尊厳と人格の尊重の精神に著しく反し、かつ、特定の障害があ…