高校生の化粧はなぜダメなのか
弁護士 守重典子
梅雨にはいり何だか毎日どんよりした天気が続きますね。
私は,梅雨特有の湿気のため,くせ毛がそろそろ言うことを聞いてくれなくなってきました。
さて,今回は私が所属している委員会のことについて書きたいと思います。
弁護士は普段の業務とは別に,興味のある分野の委員会に入って,委員会活動をおこないます。
クラブ活動のようなものに近いかもしれません。
私は,何となく興味があったからという理由で「法教育委員会」という委員会に入っています。
「法教育って何だそりゃ」
と思いますよね。
具体的な活動としては,小学校に弁護士がお邪魔して,学校のルールについて子どもに考え,議論してもらい,その議論の助っ人として弁護士が介入したりといった活動をしています。
例えば,
「なぜ学校でシャーペンを使ってはいけないのか」
「なぜ学校の給食では牛乳が出るのか」
「通学班って必要なのか」
というテーマをもとに子どもたちに議論してもらいます。
子どもたちの議論を聞いていると,子どもならではの面白い発想も出てきて,とても面白く勉強になることもあるのです。
そんな中,先日の新聞に,
「高校生の化粧 いけないの?」
というタイトルの,高校生の投書がありました。
改めて考えると,確かになぜ高校生の化粧はダメなのでしょう。
勉強をしなくなるから?
──化粧をしているからといって勉強しなくなるとは言えません
高校生の年齢で化粧をすると肌に悪い影響が出るから?
──大学生くらいになると化粧をする人も増えるのに,1歳違うくらいでそんなに影響が変わるのでしょうか。
また,それなら肌に優しい材料(?)を使った化粧品なら化粧していいのでしょうか
化粧は高校生らしくないから?
──そもそも高校生らしいって何でしょうか
こう考えると,高校生の化粧がダメな理由はいまいち分かりません。
かといって,やっぱり高校生が化粧するのは何となくダメな気がする…..
答えが出なくても,今のルールがある理由を考えていくのはとても大切なことのような気がしています。
ちなみに私は高校生のとき,
真冬はスカートだと寒くて,スカートの下にジャージを履いて登校することがあったのですが,それを先生に見つかって注意されていました。
「何で先生はあんな暖かい格好してるのに,私たちはダメなんだろう」
と,そのときはとても理不尽に思いましたが,
見た目のだらしなさを考えれば,やっぱりあれはダメなんでしょうね(笑)