慰霊の日

 

弁護士 水口匠

 

6月23日は,沖縄にとって特別な日,「慰霊の日」です。

この日,旧日本軍の沖縄における組織的戦闘が終結したことに由来するようで,沖縄では休日となっています。

 

私が初めて戦争の生々しい傷跡を目にしたのは,小学校3年生のとき,母に連れられて沖縄旅行に行ったときでした。

旅行といっても華やかなものではなく,当時,母が努めていた職場の研修旅行に私も連れられていったもので,戦争跡地の視察が主だったと記憶しています。

ひめゆりの塔,万歳クリフ,防空壕などを見て,基地近くでアメリカ軍戦闘機の爆音も聞きました(ハブ対マングースを見たり,ニシキヘビを首に巻いたり,グラスボートに乗ったりもしましたが)。

 

特に防空壕では,壕内に残っていた多くの人骨やそこで聴いた戦争体験者の体験談の内容が,今でも恐怖体験として鮮明に記憶に残っています。

 

時が経ち,すっかり沖縄の海の虜になった今も,望むと望まざるとに関わらず,沖縄に行けば戦争の傷跡を目にします。

沖縄にとって,戦争が決して遠い過去の記憶ではないことを痛感させられます。

 

たった72年前に,沖縄だけで20万人あまりもの人が亡くなった日本史上最悪の過ち。

そして,これを教訓に,再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意した日本が,その決意を忘れることがないよう,願うばかりです。