司法試験

弁護士 守重典子

 

桜の季節も終わり,ゴールデンウィークも終わり,少し蒸し暑い日もあるものの,さわやかで過ごしやすい季節になってきましたね。

 

しかし,この時期は弁護士・検察官・裁判官を目指す人たちにとっては,少し憂鬱な季節なのです。

というのも,毎年5月,母の日の翌週頃に司法試験がおこなわれるからです。

試験の直前期のため,お花見,ゴールデンウィーク,母の日等で世間がにぎわっているのを横目で見ながら,追い込みの勉強に励む人が多いのです。

 

 

司法試験は中1日の休みがありますが,合計4日間でおこなわれます。

今年も5月17日・18日・20日・21日に試験がおこなわれました。

受験した方は大変お疲れさまでした。

 

 

私の友人も今年,試験を受験し,先日久しぶりに一緒にご飯を食べながらいろいろ話すことができました。

 

友人の話によると,私が受験したときにはおよそ1万人近くいた受験生も,今年は5,6000人ほどしかいないとのことで,結構な数あった受験会場も,数が減り縮小したようです。

最終合格者も3年くらい前には2000人ほどいたのが,今年はおそらく1500人をきるのではないかとのことでした。

 

司法制度改革の当初に,「年間3000人合格」を目標にしていたのが嘘みたいだなと改めて感じました。

 

司法試験受験者の減少によって,法科大学院(ロースクール)という,司法試験を受験する前に2年ないし3年間勉強する大学院も,年々,入学者の募集を停止し,廃校となるところが増えています。

 

法曹人口をより増やすべきか否かは議論のあるところだと思いますが,法科大学院制度の理念でもあった「様々な社会経験をもつ人が法曹になる途をつくる」ということも,実際上,難しいものになってしまったのは残念な気持ちです。

 

 

何にせよ,試験の合格発表は9月。

試験である以上,努力した人全員が合格できるわけではないのは止むを得ませんが,友人をはじめ,日々の努力が報われることを祈るばかりです。