埼玉県内の基地についてご存じですか(2)

弁護士 鈴木幸子

 

今回は,航空自衛隊入間基地についてです。航空自衛隊入間基地は,航空自衛隊航空輸送の最大拠点ですが,安保関連法の施行にともない,管制塔や格納庫の建設,燃料タンクの増設が進められているほか,機上電波測定装置(相手国のレーダーの電波や航空機が交わす通信の情報等を収集するなど戦術の立案に重要な情報の収集に必要な装置)を搭載する大型輸送機受け入れのための基地拡張工事が進められています。まさに,国内輸送にとどまらず,『自衛隊の海外派遣の拠点』となります。さらに,入間市に所管を変更する予定であった28ヘクタールという広大な国有地を防衛省の所管とし,そこに,平成32年までに,『災害に対処するための拠点』(災害の中には,自然災害のみならず,テロや安保関連法が定める事態も含まれます。そして,対処に必要な人員,物資が集積されることになります)と『軍事医療の拠点』である自衛隊病院(医療研究部門も含まれます)を建設することが決まりました。この土地は,北側が入間基地に接し,南側が住宅地に接しており,付近には,病院や小学校・中学校・高校が点在しています。

 

昨年12月17,18日の両日,入間基地では,小銃・拳銃・軽機関銃を所持した陸海空自衛隊約450名,内閣官房,外務省が参加して,海外での邦人輸送を想定した大規模な訓練が実施され,航空自衛隊の輸送機2機,陸上自衛隊のヘリコプター1機,軽装甲車2台で護衛された陸上自衛隊の輸送防護車4両も参加しました。

 

有事,自衛隊の海外派遣の拠点,災害に対処するための拠点,軍事医療の拠点が集中して設置されている入間基地が攻撃の対象とされる危険は極めて高いと言わざるを得ません。前述のとおり,入間基地が住宅地に接していることを考えると,多くの市民の生命が危険にさらされているのです。そして,その危険が現実味を帯びてきたと言っても過言ではないでしょう。

 

次回は,「防衛大学校」です。