埼玉県内の基地についてご存じですか(1)

弁護士 鈴木幸子

 

昨年4月に日米軍事協力の指針(ガイドライン)が改定され,今年の3月には安保関連法が施行されるなか,自衛隊が米軍と一体化していくきな臭さを感じていたものの,それは漠然としたものでした。10月に入って,お昼頃,事務所から浦和駅方面に向かって歩いていると轟音が響きわたりました。びっくりして上空を見上げると,自衛隊の航空機が編隊を組んで低空飛行しているのが見えました。その後何回か同じような場面に遭遇しました。〝戦争〟を身近に感じ胸が騒ぎました。この体験を機に埼玉の基地について書かれた文献に目を通してみて,安保関連法が制定されて以降,急速に埼玉県内の基地の規模の拡大と機能強化が進められていることを知り,愕然としました。

 

今回は,私の事務所にも自宅にも最も近い「陸上自衛隊朝霞駐屯地」について。来年度を目途に,陸上自衛隊全体を束ねて指揮・管理する統一司令部(陸上総隊司令部)が設置されます。それにもない,米陸軍と陸上自衛隊のあいだの調整を行うための「軍・軍」間の調整所が置かれることは避けられず,「日米同盟調整メカニズム」の重要拠点となるのです。

 

折しも,10月23日,陸上自衛隊朝霞訓練場で「自衛隊記念日観閲式」が開催され,陸上自衛隊の戦闘ヘリ・輸送ヘリ・連絡偵察機,海上自衛隊の哨戒機,航空自衛隊の輸送機・戦闘機など約50機の航空機が参加する編隊飛行や空挺降下訓練(兵員の高速輸送,パラシュート降下等侵略的性格の強い訓練)が行われました。そして,何と,編隊飛行訓練のルートはまさに私の自宅の上空だったのです! 訓練中に事故が起こったら,テロに狙われたら……。背筋が寒くなりました。

 

次回は,「航空自衛隊入間基地」です。