夜明けの上野公園

弁護士 堀 哲郎

 

今年7月29日から,4年振りに,早朝ウォーキングを再開しました。
前回(2013年2月のブログに記載)同様,古女房の発案で,コースと時間も,毎朝午前4時45分頃,まだ暗いうちに自宅を出発し,徒歩15分程で上野公園に到着します。
そして,公園内を一周して自宅に戻れば,全体で約40分のコースということになりますが,土,日は不忍池の一周が加わりますので,全体で約1時間となります。
早朝ウォーキングを再開した頃の不忍池は蓮の花が満開だったことも前回同様です。

 

さて,午前5時頃上野公園に到着するわけですが,この頃から辺りは薄っすらと明るくなり,夜明けの上野公園は,日中とはまるで違った顔を見せてくれます。
上野公園に到着すると,まず,目につくのは,私と同じようにウォーキングをしている人たちです。
同じ時間帯では,毎日,ほぼ同じ顔ぶれで,10人程の人が思い思いにウォーキングを楽しんでいます。
夫婦連れもいれば,1人で黙々と歩いている人もいます。なかには,「ちびまるこちゃん」の影響でしょうか,後ろ向きに歩いている人もいます。
ちなみに私の場合,再開初日こそ夫婦2人一緒にウォーキングしましたが,2日目からは,自分のペースで歩きたいとの妻の要望を受け入れ(妻のほうが速い。),それぞれ単独でウォーキングするようになりました。
2人とも前向きで歩いています。
もちろん,ウォーキングではなく,ジョギングをしている人もいますが,ジョガーの数は,ウォーカーに比べて遥に少ないようです。
ウォーカーやジョガーの他には,体操をしている人や,グループで詩吟や民謡の練習をしている人たちもいます。

 

辺りが薄っすらと明るくなる午前5時頃は,どうやらホームレスの人たちの起床時間となっているようで,公園内のあちこちで(それぞれ場所は決められているようです。),いっせいに起きだし,周辺の清掃を始めるのには驚かされました。
公園内で暮らすホームレスの人たちには,暗黙のルール(掟)があるようで,それなりに秩序が保たれているようです。
ちなみに,午前5時頃から,数台のゴミ回収車が公園内のゴミの回収に巡ります。

 

この他,終電に乗り遅れたのか,明らかに公園のベンチで夜を明かしたと思われる人たちがいます。
サラリーマン風の男性,オッサン,若者,カップルなど様々です。

 

なお,早朝ウォーキング再開当初の8月には,公園内にもポケモンGOに興じている人がかなりいましたが,9月に入るとほとんどいなくなりました。

 

ここで,人間以外の生き物に目を転じてみましょう。
まず目につくのが猫です。
3~6匹程度の群れが,縄張りでもあるのか,公園内のあちこちに散在しています。
もちろん,ローン・キャットとでも言うのでしょうか,1匹だけでいる猫も多々います。
あるとき,1匹の猫が1羽のカラスに襲いかかるのを目撃したことがあります。
抜き足差し足でカラスに近づいた猫が跳びかかった瞬間,カラスは,間一髪で飛びたち難を免れたのでした。
そのカラスですが,こちらのほうは圧倒的な数を誇っています。
夜明け頃の公園内の樹木はどれもカラスだらけと言っても過言ではなく,実に不気味な光景です。
あるとき,辺りが明るくなってから,1羽のカラスが,飛んでいるセミを襲い,空中で捕獲するのを目撃しました。
セミと言えば,この頃,公園内には数多くのセミ(ほとんどアブラゼミ)の亡骸が落ちており,命のはかなさに思い至るのでした。

 

以上,上野公園内の様子でした。

 

それでは,不忍池の方はどうでしょうか。
こちらにも,池を周回するウォーカーやジョガーはいますが,その数はジョガーのほうが多いようです。
他に,鯉に餌をやっている人,双眼鏡を手にしたバードウォッチャー,一眼レフカメラを手にした写真撮影者(主に蓮の花の撮影)などがいます。
そして,特筆すべきは,やはりポケモンGOに興じている人がたくさんいたことです。
突然,集団で走り出したりするので,怖かったことを覚えています。
もっとも,こちらは,公園内と違って,全くいなくなることはありませんでしたが,それでも9月に入ると,その数は目立って減少しました。

 

ところで,早朝ウォーキング再開当初は自宅を出て上野公園に到着するまで約15分かかっていましたが,9月下旬には約10分にスピードアップするに至っています。
そして,今回の早朝ウォーキングは,その成果を台無しにする出来事に遭遇したことにより,9月26日の早朝を最後に終了することになりました(涙)。