「参院選」

弁護士 沼尻隆一

 

大人たちの多くが,「理想では現実は動かない」「理想論では国民は守れない」などとくすんだ目をしながら語るようになってしまったように思えてならない現代。
「理想」「平和」「民主主義」といったことばがきらきらと輝いていた頃へのオマージュを込めて,岩波文庫「茨木のり子全詩集」より,茨木のり子さんの素晴らしい詩を紹介します。

 

それを選んだ

 

退屈極まりないのが 平和
単調な単調なあけくれが 平和

 

生き方をそれぞれ工夫しなければならないのが 平和
男がなよなよしてくるのが 平和
女が溌剌としてくるのが 平和

 

好きな色の毛糸を好きなだけ買える
眩しさ!
ともすれば淀みそうになるものを

 

フレッシュに持ち続けてゆくのは 難しい
戦争をやるより ずっと
見知らぬ者に魂を譲り渡すより ずっと
けれど
わたくしたちは
それを
選んだ