英国民投票から何を学ぶ?

弁護士 吉岡 毅

 

6月23日,英国がEU離脱を国民投票で決めました。

 

国民にとって大事なことは国民が自分たちで決める。これが民主主義の大原則ですよね。素朴に,すごいことだなぁと思います。
と,同時に,国民感情だけで結論を決めることがいかに怖いことであるかも,実感しました。

 

事前の予想に反し,わずかな得票数の違いで決まった結論に対して,意見の違いによる国民感情は二分したままのようです。

リタイア世代の多くは往時を偲んで感情的に離脱を求め,若者世代の多くは将来への現実的な計算から残留を求めていたと言われています。その世代間闘争も一層激しくなりそうです。
離脱派の説明に重大な虚偽があったことも,選挙後に大問題となっています。
国民投票のやり直しを求める声も,しばらくは消えないでしょう。

 

しかし,国民の決断の結果を国民自らが引き受けるのが,民主主義社会の責任です。そう簡単にやり直しなどということには,ならないはずです。

 

一方で,過去の間違いを間違いと認め,誤った結論を見直して未来に向けて修正していくことができるというのも,民主主義の素晴らしさです。

 

英国民が,これからどのような道を選んでいくのか?

 

私たち日本人も,これを他山の石として,しっかりと見極めて行く必要があります。
もしかすると,私たちのその日も,ごく近いかもしれないのですから……。

 


ちなみに,私は,他の弁護士がほとんど扱わない特色ある専門分野として,主に顧問先からのご要望により,金融資産運用や不動産投資等のアドバイス(FP業務)も行っています。
そのため,私自身の弁護士業務との関係では,国民投票の民主主義的意義なんかよりも,その結果としての世界経済や株価の動きのほうが大問題だったりします(実は,大問題だと思わされることこそが本当の大問題なのですが……)。

 

Brexitの経済的影響等については,個人サイト『 弁護士吉岡毅の法律夜話 』で記事を書く予定です。

お楽しみに。