タイトル  憲法改正の要否

5月3日の憲法記念日を前に,朝日新聞が行った憲法改正についての世論調査では,憲法を「変える必要がある」と回答したのが37パーセントだったのに対し,「変える必要はない」と回答したのが52パーセントと上回りました。
さらに,憲法9条については,「変えた方がよい」が27パーセントだったのに対して,「変えない方がよい」は68パーセントと,大きく上回る結果となりました。

 

私個人としても上記の質問であれば,「変えない方がよい」と回答しますが,だからといって今の憲法の文言が至高・最高のものであり,この条項を未来永劫,一言一句変える必要はないとまでは考えていませんし,9条に関しては,自衛隊の存在を初めとして,その文言と実際の解釈・運用との間にズレが生じているとも考えていますので,このズレをなくすために,場合によっては改正の必要も出てくる可能性があると思っています。

 

この世論調査の中で,「やっぱり」と思うとともに,違和感を感じたのが,9条を「変えた方がよい」と回答した中で,「国際平和に,より貢献すべきだから」という理由が根強かったことです。
「国際平和」って何でしょう? 紛争地域に軍隊を送り,武器を持って戦って,その紛争を沈めることでしょうか。
もちろんこのことが「国際平和への貢献」ではないとはいいません。でも,それだけでもありません。
経済的に豊かでない国にお金や物資を送ったり,学校を建てたりすることは? 災害が発生した地域に人を派遣して,救護や復旧のための活動を行うことは? 紛争が生じた場合にだって,色々な貢献の方法があるでしょう。
日本は国際平和に,まだまだ貢献できていないのでしょうか。

 

使い古されて使い物にならなくなったと思っていた,「国際平和への貢献」という言葉が,今でもしぶとく,力強く生き続けていることに,恐怖を感じます。

 

それとともに,日本の近隣国に新たな動きが出た今,憲法改正に関する政府と世論の反応もとても気になるところです。