『集団的自衛権』を考える

事務局I

5月21日,埼玉弁護士会は集団的自衛権の行使容認について考えてもらおうと,

「憲法と人権を考える市民のつどい ほんとうにいいの? 集団的自衛権 ―あなたが戦地に派遣される時―」

を埼玉会館で開催しました。


会場ではイラク支援ボランティアの高遠菜穂子さんが講演。

高遠さんは,イラク戦争後から「イスラム国(IS)」の出現に至るまでのイラク情勢や暴力と報復の連鎖が続くイラクの現状を生々しく語られ,「武力行使すればテロを撲滅するどころか拡散してしまう」と危惧していました。


日本は『情報鎖国』という高遠さん。

本当の情報を知るには,日本語のニュースや新聞ではまったく足りないそうです。

高遠さんは,英語で書いたニュースを読んでほしい,日本を外から見てほしいと語りました。

そんな情報鎖国の中で,集団的自衛権の行使を可能にしたり,自衛隊の海外派兵を拡大したり,なし崩し的に決まろうとしている……。

自ら積極的に情報を得る大切さを改めて感じました。


また,5月31日には,集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を求める

「オール埼玉総行動 9条こわすな・戦争させない」

が北浦和公園で開かれました。

集会には,思想・信条・政治的立場の違いをこえて,およそ1万400人が参加。

リレートークには現役高校生も登壇し,

「実際に戦場に行くのは私たち国民。だが,みんな殺したくないし,殺されたくないと思っている」

「戦争が起こった時の準備をするのではなく,戦争を起こさないために動くべき」

と語りました。


『戦争をする国』になるか,ならないか。

私たちは今,重大な岐路に立っているとの自覚を持って,集団的自衛権行使が私たちに及ぼす「負」を一人ひとりが考えることを求められているのではないでしょうか。