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公式ブログ 2016年の全記事

こちらのページでは,浦和法律事務所公式ブログの過去記事の中から,「2016年」の記事(コラム)だけを続けて読めるように,日付け順で全文掲載しております(一番上が一番新しい記事になります)。

これ以外の記事は,こちらの 公式ブログのトップページ から選んでお読みいただけます。

なお,2015年5月以前に掲載された過去のコラムは,こちらの 浦和法律事務所の(旧)ブログのページ からご覧いただけます。



刑事事件の当事者は対等ではない

弁護士 岡田宜智

 

つい先日,私に配転されたある被疑者国選弁護事件についての話です。
接見に行き,事情を色々と聞いたところ,これはすぐに準抗告をした方がいい事案だと思い,翌日には準抗告申立書を裁判所の刑事訟廷に持参しました。

 

刑事訟廷の書記官による書面の形式的なチェックが終わって,事務所へ戻る道中,裁判所から私の携帯に着信が。
なんだろうと思って電話に出ると,先ほど申立てがあった準抗告は受付できませんとの連絡でした。
え!?なんで!?と思い,ダッシュで裁判所まで戻って話を聞いてみると,今回の私の準抗告は再抗告禁止(刑事訴訟法432条,427条)にあたってしまうという話でした。
つまり,今回の事件は,検察官の当初の勾留請求に対して裁判官が勾留請求却下の決定を出していたところ,その却下決定に対して検察官から準抗告があり,それが認められた結果,勾留に至ったという経緯を経た事案だったのです。

 

なるほど,法律上,私の準抗告の申立ては確かに再抗告にあたってしまうのでしょう。
しかし,私のところに事件の配点が回ってきた段階では,そのようなことは一切知らされておりません。

 

書記官の話では,準抗告を経てなされた勾留決定かどうかは,裁判長の名前で勾留状が出ていることから判断してほしいということでした。

具体的には,通常の勾留状には,裁判官名の記載欄に「裁判官 〇〇」とだけ書いてあるのですが,「裁判長裁判官 〇〇」となっている場合には,検察官準抗告後の勾留決定だということのようです。

 

一つ勉強になりました。
勉強にはなりましたが,弁護人に対する情報提供のあり方としては不十分なのではないかという思いが非常に強いです。

 

最近日弁連でも法務大臣等に対し,「刑事手続における書面の交付義務等に関する意見書」(平成28年11月15日付)を出しています。
この意見書の中では「検察官から準抗告が申し立てられているということ自体さえ弁護人にはほぼ知らされていないのが実情である」,「現状のごとき当事者不対等な状態は即刻改善すべきである」,「準抗告等の手続において当事者が提出する書面・資料の謄本・写しの相手方への交付を義務化」すべきであるという言及がなされています。

 

まったくそのとおりで,是非これは実現してもらいたい話です。

 

なお,いったん勾留請求が却下されたならその時点で釈放すべきですし,検察官が準抗告するまでの間の身体拘束の法的根拠はあるのでしょうか。
気になったので調べてみたのですが,この点は非常に争いのあるところのようです。
ものの本によれば,釈放しないことは「明らかに不当拘禁というべきではなかろうか」,「捜査の便宜に流れたこれまでの実務慣行は,きびしい反省を必要とするものといわなければならない」(実例法学全集 刑事訴訟法(新版),平野龍一・松尾浩也編,青林書院)とあります。

 

刑事手続における現状の制度は,まだまだ改善すべきところが多いようですね。

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我が町のサッカー文化

弁護士 水口 匠


私は,子どもの頃に埼玉に移り住み,学生時代にはサッカー部に所属し,ちょうどそのころJリーグが始まったこともあって,Jリーグ草創期から浦和レッズのファンです。
当初は,「Jリーグのお荷物」などと揶揄されて肩身の狭い思いを余儀なくされ,2部降格の憂き目にも遭いました。
最近でも,Jリーグではトップの財力と戦力を持ちながら,一向にタイトルを取れない勝負弱さに,毎年のようにやきもきさせられていました。

 

そんな私にとって,12月3日のJリーグ チャンピオンシップは,あまりにショックの大きい敗戦でしたが,小さな感動も体験しました。

 

この日,私は当事務所の岡田弁護士と一緒に浦和のスポーツバーで観戦したのですが,店は満員の上,皆さんがレッズの赤いユニホームを着て食事やお酒を楽しみながら熱心に観戦し,その活気に圧倒されたこと。
本当は満員で入店できなかったはずなのに,私が店員さんに頼み込んだところ,特別に入れてもらえることになり,その優しさに感謝したこと。
地元のクラブチームが好きという1点で,たまたま集まった方達と,観戦中でもフランクにお話をすることができたこと。
まさかの敗戦に落ち込む中でも,誰一人としてルールやマナーを破っている人がいなかったこと。

 

日本の,しかも浦和という街に,私の好きなサッカーの文化が着実に根付いていることを強く感じた1日でした。
来年こそあの店で,浦和レッズの優勝を見届けたいと思います。

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マンション建替等専門家相談講習会

弁護士 河原﨑友太


先日,マンション建替等専門家相談講習会に参加してきました。

 

マンション建替等専門家相談とは,その名のとおり(老朽化)したマンションの建替えやマンション敷地売却等の相談に対して,弁護士や一級建築士による相談を受けられる制度です。

 

冒頭に国土交通省の方から,「マンション政策の動向について」ということで,近年の老朽化マンションの現状や,建替えを推進するための政策等についてのお話がありました。

 

国の政策の成果もあり,建替え件数は右肩上がりということではありますが,老朽化マンションの増加率に対応するのには更なる政策が必要というところでしょうか。

 

マンションの建替えについては,「今年度やろう」と言っても直ちにできることはなく,有志による勉強会の立ち上げから総会による建替え決議に至るまでの間に,賛成派と反対派の対立等,様々な問題に直面することになります。
地道に,粘り強く建替えの土台を作り,他方で,時期を逃さずに建替え決議を行う必要があります。
また,建替え決議後も,実際の建替えを行うまでの間に,マンション建替組合の設立や明渡しの問題などの法的な問題が山積みになることもあります。

 

老朽化等により建替えをご検討の管理組合の皆様。
建替えの土台作りの際には,是非とも専門家相談をご利用ください。
また,マンション建替えを含めたマンション管理全般については,こちらのサイト( 弁護士河原崎のマンション管理日誌 )もご参照ください。

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弁護士の手帳事情

弁護士 柳沢里美

 

弁護士専用の手帳が2種類あります。
「訟廷日誌」と「弁護士日誌」です。
いずれも一般的な手帳と異なり,弁護士が業務で使用するために事件の一覧を記入する頁があったり,日々のスケジュールを記入する頁にも時間の他に裁判所名や当事者の名前などを記入する欄があったり,裁判所がお休みの土日の欄が極端に小さかったりという弁護士専用手帳なのですが,異なる点もあります。
まず,手帳のサイズが違います。
弁護士日誌の方が若干縦長です。
訟廷日誌の後の部分には訟廷便覧がついているので,厚みが弁護士日誌の倍くらいあります。
訟廷便覧には,裁判申立の手数料や税金の算定方法や交通事故で損害賠償請求する際の算定基準や全国の裁判所や検察庁の一覧やかつての弁護士報酬基準など,細かいところをぱっと確認したいときに便利な情報が載っています。
弁護士便覧は弁護士日誌と同じサイズで分冊にもなっています。
手帳の色も違います。
訟廷日誌は黒色ですが,弁護士日誌はここ数年,青色やえんじ色に変わっています。
訟廷日誌は購入しなければなりませんが,弁護士日誌は弁護士協同組合から無料で配布されます。

 

私は訟廷日誌を使っています。
訟廷日誌は毎年10月に発行され,11月下旬からのスケジュールを記入することができます。
最近,平成29年度版の訟廷日誌を使い始めました。
毎年,新しい手帳を使い始めるときに注意しなければならないのは,前年度版に記入してある予定を新年度版に転記するときです。
ここで記入を忘れてしまったり,間違って記入してしまったりすると,予定をすっぽかしてしまうことになりかねません。
今年も転記漏れがないように慎重に行いました。

 

弁護士の中には弁護士専用手帳を使っていない人ももちろんいますが,最近は,手帳を持たずにスケジュールをスマホやタブレットで管理をしている弁護士もいます。
スマホやタブレットでスケジュール管理をしている弁護士は,厳粛な雰囲気の法廷で,突然,スマホやタブレットをいじりはじめるので,少し違和感はありますが,情報を一元化できたりして何かと便利そうです。
しかし,私はアナログ人間なので,そう簡単に手帳を手放すことはできず,今後も訟廷日誌を使い続けそうです。

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憲法ミュージカル,復活!!

事務局a

 

この夏の大ヒット映画「君の名は。」
この映画のワンシーンに,主人公 三葉とその祖母,妹らが組紐を編むシーンがありました。
組紐が編みこまれていく映像を見て,ふと思い出した光景があります。

 

それは,舞台の天井から吊り下げられた何色もの長い布を両手に持ち,歌い踊りながら編み込んでいき,一つの組紐を作り上げていったシーンです。

 

上記シーンは,1996年 埼玉憲法ミュージカル「I LOVE 憲法」vol.4のクライマックスシーンです。

 

映画のなかの組紐と,遠い記憶のなかの舞台上の色とりどりの布が重なりあった時,何ともいえないあたたかさが心に広がりました。

 

私は,1993年から1996年までの4年間,縁あって埼玉憲法ミュージカルに出演者として関わらせて頂いた経験があります。

 

何年かぶり(何十年ぶり?)に懐かしの憲法ミュージカルを思い出したそのすぐ後に,知人から来年5月に埼玉県と東京多摩地区の2つの地域が手を繋ぎ,憲法ミュージカルの再演に向け,出演者の募集が始まったことを知らされました。

 

すると,よみがえってくる思い出の数々。

 

一般公募で集まった仲間たちは,声楽を習っている人,ダンスの先生,テレビのちびっこ歌合戦での優勝経験のある方…etc.子どもからお年寄りまで,多彩で個性豊かな老若男女たちでした。

 

2年目以降は,9月頃から出演者グループの有志たちで,自主練習としてボイストレーニングやダンスの稽古を始めたり,稽古の合間に「お誕生日会」「山登り」「ビデオ観賞会」「ハイキング」「バーベキュー」「花火大会」「I LOVE スキーツアー」など,楽しい時間を共有したことがとても懐かしいです。

 

ミュージカルのなかで取り上げられた主なテーマは,私が出演していた時期だけでも,PKO・戦後補償・「従軍慰安婦」・管理教育・不当解雇・教科書検定・福祉と医療・薬害エイズ・水俣・環境破壊・阪神淡路大震災・オキナワ…と,じつに多様なテーマの数々でした。

 

しばらくお休みとなっていた憲法ミュージカルですが,国会などで改憲に向けた論議が進みつつある現状に対し,当時の出演者ら声により,市民参加のミュージカルを復活させることが決まったそうです。

 

ご興味のある方は,「憲法ミュージカル」で検索してみてください。
関連記事がたくさんヒットします。

 

さて,今回は,2007年に東京多摩地区で沖縄をテーマに上演された「キジムナー」をリニューアルしての再演となるそうです。
キジムナーは,沖縄でガジュマルの木にすむと伝えられる妖精で,その目を通して沖縄の歴史などを見ることで,戦争や平和,民主主義や地方自治の問題が浮かび上がってくるという内容とのこと。

 

少し先の話ではありますが,来年の5月が今からとても楽しみです。

 

※公演日程※
2017年5月
20日(土) 埼玉会館 大ホール  夜1回公演
21日(日) 埼玉会館 大ホール  昼1回公演
27日(土) たましんRISURUホール 大ホール(立川市)   昼夜2回公演

憲法ミュージカル出演者募集ビラ(表)
憲法ミュージカル出演者募集ビラ(裏)

ダウンロード
憲法ミュージカル出演者募集ビラ(裏面申込用紙)
2017年5月開催の憲法ミュージカル出演者募集ビラの裏面(申込用紙)です。ダウンロードしてご利用ください。
憲法ミュージカル チラシ 裏.pdf
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私の知らないイヤホンの世界

弁護士 守重典子

 

タイトルが某番組名の真似になってしまいました……。

 


さて,私は音楽を聴くことが好きです。
あまり知られていない曲から,今年の流行語にもなりそうなPPAPまで(笑)いろいろと聴きます。
どこかに出かけるときはもちろんですが,イヤホンをつけながら部屋の掃除をやったりもします。
なので,イヤホンをどこかに引っ掛けてしまい,断線して壊してしまうことも多々あるのです。

 

つい先日も,いつものごとく,イヤホンの右側だけ聞こえなくなってしまったため,近くの家電量販店のイヤホン売り場のコーナーに行きました。

 

棚には千円以下から万単位の値段のイヤホンまで様々なものが――。

 

上記のとおり,私はイヤホンをだめにしてしまうことが多いので,「どうせイヤホンは消耗品」と考え,いつも安いイヤホンを購入していました。

しかしこのときは,試しにいつものよりちょっと良いやつを買ってみようかという気になり,普段買っているもののワンランク上のもの(と言っても+1000円ほどですが)を買ってみました。

 


「どうせ大して変わらないんだろうな~」なんて思いながら,家に帰って早速,新品のイヤホンで音楽を聴いてみると,

 


あれ……
なにこれ……
音の聞こえ方が全然違う……!!!

 


特に,ベースなどの低音が今まで使っていたイヤホンよりも響いてよく聴こえてくる感じでした。
イヤホンなんて何使っても同じなんて思っていたのが間違いでした。
奥が深かったですイヤホンの世界。
軽く見ていましたイヤホンの世界。

 

というか,1000円違うくらいでこれほど違うって,万単位のイヤホンは一体どんな音がするものなのやら……。
気にはなりますが,一度,お高いイヤホンで聴いてしまうと,現在使っているイヤホンに戻ってこられなくなる気がしたので,それは我慢しようと思っています。
もし,値が張るイヤホンをお使いの方は,聴き心地を教えてください(笑)

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埼玉県内の基地についてご存じですか(1)

弁護士 鈴木幸子

 

昨年4月に日米軍事協力の指針(ガイドライン)が改定され,今年の3月には安保関連法が施行されるなか,自衛隊が米軍と一体化していくきな臭さを感じていたものの,それは漠然としたものでした。10月に入って,お昼頃,事務所から浦和駅方面に向かって歩いていると轟音が響きわたりました。びっくりして上空を見上げると,自衛隊の航空機が編隊を組んで低空飛行しているのが見えました。その後何回か同じような場面に遭遇しました。〝戦争〟を身近に感じ胸が騒ぎました。この体験を機に埼玉の基地について書かれた文献に目を通してみて,安保関連法が制定されて以降,急速に埼玉県内の基地の規模の拡大と機能強化が進められていることを知り,愕然としました。

 

今回は,私の事務所にも自宅にも最も近い「陸上自衛隊朝霞駐屯地」について。来年度を目途に,陸上自衛隊全体を束ねて指揮・管理する統一司令部(陸上総隊司令部)が設置されます。それにもない,米陸軍と陸上自衛隊のあいだの調整を行うための「軍・軍」間の調整所が置かれることは避けられず,「日米同盟調整メカニズム」の重要拠点となるのです。

 

折しも,10月23日,陸上自衛隊朝霞訓練場で「自衛隊記念日観閲式」が開催され,陸上自衛隊の戦闘ヘリ・輸送ヘリ・連絡偵察機,海上自衛隊の哨戒機,航空自衛隊の輸送機・戦闘機など約50機の航空機が参加する編隊飛行や空挺降下訓練(兵員の高速輸送,パラシュート降下等侵略的性格の強い訓練)が行われました。そして,何と,編隊飛行訓練のルートはまさに私の自宅の上空だったのです! 訓練中に事故が起こったら,テロに狙われたら……。背筋が寒くなりました。

 

次回は,「航空自衛隊入間基地」です。

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夜明けの上野公園

弁護士 堀 哲郎

 

今年7月29日から,4年振りに,早朝ウォーキングを再開しました。
前回(2013年2月のブログに記載)同様,古女房の発案で,コースと時間も,毎朝午前4時45分頃,まだ暗いうちに自宅を出発し,徒歩15分程で上野公園に到着します。
そして,公園内を一周して自宅に戻れば,全体で約40分のコースということになりますが,土,日は不忍池の一周が加わりますので,全体で約1時間となります。
早朝ウォーキングを再開した頃の不忍池は蓮の花が満開だったことも前回同様です。

 

さて,午前5時頃上野公園に到着するわけですが,この頃から辺りは薄っすらと明るくなり,夜明けの上野公園は,日中とはまるで違った顔を見せてくれます。
上野公園に到着すると,まず,目につくのは,私と同じようにウォーキングをしている人たちです。
同じ時間帯では,毎日,ほぼ同じ顔ぶれで,10人程の人が思い思いにウォーキングを楽しんでいます。
夫婦連れもいれば,1人で黙々と歩いている人もいます。なかには,「ちびまるこちゃん」の影響でしょうか,後ろ向きに歩いている人もいます。
ちなみに私の場合,再開初日こそ夫婦2人一緒にウォーキングしましたが,2日目からは,自分のペースで歩きたいとの妻の要望を受け入れ(妻のほうが速い。),それぞれ単独でウォーキングするようになりました。
2人とも前向きで歩いています。
もちろん,ウォーキングではなく,ジョギングをしている人もいますが,ジョガーの数は,ウォーカーに比べて遥に少ないようです。
ウォーカーやジョガーの他には,体操をしている人や,グループで詩吟や民謡の練習をしている人たちもいます。

 

辺りが薄っすらと明るくなる午前5時頃は,どうやらホームレスの人たちの起床時間となっているようで,公園内のあちこちで(それぞれ場所は決められているようです。),いっせいに起きだし,周辺の清掃を始めるのには驚かされました。
公園内で暮らすホームレスの人たちには,暗黙のルール(掟)があるようで,それなりに秩序が保たれているようです。
ちなみに,午前5時頃から,数台のゴミ回収車が公園内のゴミの回収に巡ります。

 

この他,終電に乗り遅れたのか,明らかに公園のベンチで夜を明かしたと思われる人たちがいます。
サラリーマン風の男性,オッサン,若者,カップルなど様々です。

 

なお,早朝ウォーキング再開当初の8月には,公園内にもポケモンGOに興じている人がかなりいましたが,9月に入るとほとんどいなくなりました。

 

ここで,人間以外の生き物に目を転じてみましょう。
まず目につくのが猫です。
3~6匹程度の群れが,縄張りでもあるのか,公園内のあちこちに散在しています。
もちろん,ローン・キャットとでも言うのでしょうか,1匹だけでいる猫も多々います。
あるとき,1匹の猫が1羽のカラスに襲いかかるのを目撃したことがあります。
抜き足差し足でカラスに近づいた猫が跳びかかった瞬間,カラスは,間一髪で飛びたち難を免れたのでした。
そのカラスですが,こちらのほうは圧倒的な数を誇っています。
夜明け頃の公園内の樹木はどれもカラスだらけと言っても過言ではなく,実に不気味な光景です。
あるとき,辺りが明るくなってから,1羽のカラスが,飛んでいるセミを襲い,空中で捕獲するのを目撃しました。
セミと言えば,この頃,公園内には数多くのセミ(ほとんどアブラゼミ)の亡骸が落ちており,命のはかなさに思い至るのでした。

 

以上,上野公園内の様子でした。

 

それでは,不忍池の方はどうでしょうか。
こちらにも,池を周回するウォーカーやジョガーはいますが,その数はジョガーのほうが多いようです。
他に,鯉に餌をやっている人,双眼鏡を手にしたバードウォッチャー,一眼レフカメラを手にした写真撮影者(主に蓮の花の撮影)などがいます。
そして,特筆すべきは,やはりポケモンGOに興じている人がたくさんいたことです。
突然,集団で走り出したりするので,怖かったことを覚えています。
もっとも,こちらは,公園内と違って,全くいなくなることはありませんでしたが,それでも9月に入ると,その数は目立って減少しました。

 

ところで,早朝ウォーキング再開当初は自宅を出て上野公園に到着するまで約15分かかっていましたが,9月下旬には約10分にスピードアップするに至っています。
そして,今回の早朝ウォーキングは,その成果を台無しにする出来事に遭遇したことにより,9月26日の早朝を最後に終了することになりました(涙)。

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「裁判例の紹介(婚姻費用分担額の減額を認めた事例)」

弁護士 沼尻隆一

 

今回紹介するのは,平成28年2月19日名古屋高裁での裁判(決定)です。

婚姻費用の分担額が調停で定められた後に,夫のほうが妻以外の女性との間に3人の子をもうけたことにもとづき,最初に調停で定めた,妻に支払うべき婚姻費用の分担額の減額見直しを申立てたという事案です。

 

本決定は即時抗告審(家裁で行われた審判に対する不服申立の制度)ですが,即時抗告のもととなった原審(審判を下した家裁)は,夫が,不貞相手との間に子どもが生まれ,その子に対する扶養義務を果たすために婚姻費用分担額の減額を認めることは,不貞行為を助長・追認するも同然だとして,「信義誠実の原則」に照らし,夫側からの減額の申立てを認めませんでした。
ところが,夫から申立てた即時抗告の結果,名古屋高裁は,上記の3人の子は,夫婦の間の嫡出子らと同様,父親である上記夫から「等しく扶養を受ける権利を有する」ものとして,減額見直しを認めました。

 

原審(家裁)と即時抗告審(名古屋高裁)の判断には,それぞれに相応の理由があると私には思えますが,原審が,夫の主張が信義誠実の原則に反することを重視しているのに対し,名古屋高裁の決定は,上記のような事情に関し,何ら責任のない子らの扶養を受ける権利が結果として害されないようにすること,すなわち「子の福祉」の観点を,より重視したものと考えられましょう。

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マイブーム

事務局k

 

最近,お菓子作りを始めました。
ホットケーキミックスを利用した初心者向けのものばかりですが,作ると結構美味しくて作る過程も楽しい。

 

今回は,マフィンの作り方を紹介します。絶対に失敗なし!

 

<材料>

ホットケーキミックス 150g
バター 50g
砂糖 40g
牛乳 110ml
卵 1個

 

<作り方>

  1. バターをレンジで30秒チンして溶かす。
  2. 卵を泡だて器で混ぜ,そこへ砂糖と牛乳,溶かしたバターを入れホットケーキミックスも入れて更に混ぜる。
  3. オーブンを180度で予熱する。
  4. マフィンカップに5~6等分にして入れる。(カップの6分目くらいまで。)
  5. オーブンで20~25分焼いたら出来上がり。
おいしいマフィンをどうぞ。

オーブンで焼き上がりを待つ間,家じゅう,甘いバターの香りに包まれます。
お気に入りのティーカップに紅茶を淹れて,焼き立てをパクつく。
これだけで幸せな休日を過ごせます。

 

紅茶の茶葉(アールグレイがおすすめ)を混ぜ込んだ紅茶のマフィンもいけます。
また,バナナを潰して混ぜ込んだらバナナマフィン,ブルーベリージャムを混ぜればブルーベリマフィンの出来上がり。

 

冷凍保存もできるので,一度に食べきらずとも大丈夫です。

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刑事訴訟法の改正にどう立ち向かうか!?

弁護士 吉岡 毅

 

本日,「改正刑訴法全国一斉研修会」の講師をすることになっています。(どうも今年は講義・講演が比較的多い年のようです。なお, 主な講演等の実績についてはコチラ をご覧ください。)

今日の研修会では,2016年5月24日に成立した「刑事訴訟法等の一部を改正する法律」について講義します。


2009年に起こった厚生労働省の村木さんのえん罪事件(障がい者郵便制度悪用事件)を出発点として,過酷な取調べの実態や検察の腐敗が次々と明らかになり,取り調べの可視化(録音・録画)を実現するための特別部会が設置されました。
ところが,その特別部会では,警察も検察も(それを陰日向に支える裁判所も),日本の取調べが虚偽自白とえん罪を大量生産している現実から目を背け,可視化に強く抵抗し続けました。それどころか,国民からの捜査の適正化の求めを無視して,司法取引の導入や通信傍受(盗聴)の拡大など,捜査権限の大幅強化を声高に主張し続けました。

 

その結果,先に成立した改正刑事訴訟法では,捜査権限の拡大強化と引き替えに(抱き合わせで),裁判員裁判対象事件など一部の事件についてだけ取調べの可視化が定められることとなったのです。

 

……これは極めて残念な結果ですが,可視化による取調べの適正化という目的に限って言えば,「半歩前進」であるのも事実です。
この改正刑訴法に,全国の刑事弁護人たちがどのように対応していくか?
その日々の実践がきっかけとなって,今後の日本の刑事司法・刑事弁護を大きく変えていくかもしれないのです。

 


そこで,日弁連刑事弁護センターは,今回の研修会のために特別に養成した講師陣(私を含む)を全国各地に派遣し,刑事弁護人として活動する日本中のすべての弁護士を対象に,各地で一斉に,ほぼ同内容の研修を開催することにしました。
埼玉弁護士会には,私ともうお一人(仙台の先生)が担当講師として派遣されており,それが本日開催の研修会というわけです。
まあ,日弁連から講師派遣されたと言っても,私の場合,研修会場は事務所の近所のホールなので,歩いてすぐですが……。

 


ちなみに,弁護士業界内のイメージ調査(?)によると,埼玉は,刑事弁護に熱心な弁護士が多い土地柄と考えられているようです。
本日の参加者は100名弱の予定と聞いておりますが,埼玉で刑事弁護に携わる弁護士の人数からすると,やや少ない印象です。

 

もっとも,改正刑訴法の研修は,今後も引き続き何度も行われます。
弁護士は,いつでも日々勉強,いつまでも日々研鑽です。
我らが埼玉の刑事弁護人仲間たちが,揃って改正刑訴法のエキスパートとなる日も,そう遠くないことでしょう。

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富士登山

弁護士 岡田宜智

 

少し前の話になりますが,今年の夏に司法修習の同期5人で富士山に登ってきました。
富士山の頂上にはきっと珍しいポケモンがいるはず!という思いつきがきっかけです(最近はポケモンGOをやっている人の姿をめっきり見なくなった印象ですが,当時はまさにブームの真っ最中でした)。

 

日曜の早朝に新宿からバスに乗り,富士山へ行き,頂上まで登った後,下山途中の山小屋に一泊し,月曜の朝にバスで帰り,午後から仕事に行くという弾丸スケジュールでした。

 

登山道は思ったよりも岩がゴロゴロしていて,頂上までたどり着くのは結構しんどかったです(たしか10時ぐらいから登り始めて,頂上に着いたのは夕方の5時くらい)。
しかし,何よりしんどかったのは下山の方です。

 

夕日を見ながらコーヒーを飲んだりしてまったり過ごしていたら,あっという間に暗くなりはじめ,あいにく台風が近づいていた関係で雨も降ってきました。
早く山小屋に行かなければ大変なことになると思い,下山を始めたのですが,しばらくすると周りはもはや真っ暗になりました。

 

ヘッドライトの明かりしかない状況で下山道が分からなくなり,さまよっている間に雨もひどくなってきて,私たちはずぶ濡れ状態。
夏とはいえ,夜の富士山はかなり冷えます。
雨にも濡れているのでなおさらです。

 

「遭難」の二文字が頭をよぎりました。
「これってひょっとして救助ヘリとか必要なやつじゃないか」,真っ暗な山道で私たちは青ざめました。

 

今回の登山のメンツには現役の裁判官や検察官もいたので,仮に救助ヘリの出動を招くようものなら,彼らの出世に大きな影響が出てしまいかねません。

 

しかし,自分たちだけではどうにもならないと判断し,やむを得ず宿泊予定の山小屋に連絡をし,道が分からなくなったことを説明しました。
その後,山小屋の管理人が電話口で教えてくれた説明を頼りに正しい下山道を発見し,ヨロヨロの状態で山小屋までたどり着き,どうにかこうにか事なきを得ました。

 

そして,翌日はまさに台風の直撃を受け,山小屋の宿泊客全員が集団で下山する羽目になるほどでした。
すさまじい雨が吹き荒れる中を下山することとなり,これまでの人生で今回ほど雨に濡れたことはありません。
ずぶ濡れになったことで,買ったばかりのスマホも壊れ,撮った写真もすべて消えてしまいました(収穫は富士山の頂上に珍しいポケモンはいないことが分かったことぐらいです)。
雨への対策が不十分であったことは否めません。

 

散々な目にあった富士登山だったので,もう富士山はコリゴリという思いもあるのですが,もう一回登って写真を撮り直さなければ!という思いもあります。

 

登るかどうするか,来年の登山シーズンまでゆっくり考えます。

 

やはり何事も思いつきではなく,しっかり計画を練って実行しなければ痛い目に遭うと身をもって実感した初登山でした。

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定期借家契約

弁護士 河原﨑友太


今年12月に自宅の賃貸借契約の更新を迎える我が家。
先日,その更新書類が届き,いざ必要事項の記入をしようとしたところ,契約書の冒頭に「定期借家」との文字があり気が動転。

 

何しろ定期借家契約を締結,再契約をした記憶が一切ない。

 

過去の契約書を探すも,前回更新時の契約書類が見つからず契約書探しは断念(契約書は大切な証拠となるので必ず保管しましょう!)。

 

前回の更新の際に,定期借家で再契約をしてしまっていたのか?
管理会社の単なる間違い?それとも,何か別の思惑があるのか?

 

本来であれば,「何を『定期借家』で送ってきてんだ!」と強く言ってやりたいところながら,曖昧な記憶に契約書が見つからない凡ミスも加わり,管理会社に強く出るだけの資料が集まらず,とりあえず,「契約ってどうなってましたっけ?」と何とも腰が引けた問い合わせ。

 

他方で,管理会社からの回答も「間違って送ってしまいました,すみません。」と凡ミスを訴えるもの。

 

というわけで,危うく2年後に追い出されることを回避し,無事に普通賃貸借契約書にて契約更新したわけです。

 

さて,本コラムに登場する「定期借家契約」とは,契約期間の満了をもって賃借人は必ず建物を明け渡さなければならないという契約です。
通常の賃貸借契約において要求される「正当事由」の有無を問題にせず,期間満了をもって必ず契約が終了します。
この契約を締結する場合には,①書面による契約,②期間の定め,③更新否定条項,④事前説明が必要とされています。
④の事前説明は,説明書面の交付に加えて口頭での説明も求められます。また,契約書は説明書面を兼ねることはできないとも解されています(最高裁平成24年9月13日)。
なので,今回の我が家の騒動も,④事前説明がないために,仮に契約書を返送したところで「更新否定条項」に効力はなしという扱いになり,通常の賃貸借契約の更新と同じ扱いになっていたわけです。

 

とはいえ,事前に紛争を回避できるに越したことはありません。

 

皆さん,気をつけましょう。

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谷中さんぽ

事務局M

 

今年のゴールデンウィークに当事務所の弁護士も谷根千散歩をしていたようですが(公式ブログ「 谷根千散歩 」をご覧ください),コースは全く違います。時間帯からしてまず違います。
動き出しはランチです。
築60年の木造アパートを改修した最小複合文化施設の中にあるカフェに行きました。
オープン前から地元マダムたちの行列ができてました。人気なんですね。
お料理は美味しいし,店内や食器はおしゃれだし,大変癒やされました。

 

次に,今回谷中を訪れた最大の目的である,トルコランプを作りに行きました。
好きな形を選んで,ガラスとビーズを使用して好きにデザインしていきます。
センスがないもので,デザインはすごく悩ましかったです。

それでも,自分の好きな色,形で作れたので,とても満足です。

 

それから,谷中商店街をぷらぷらとし,激安お惣菜を食べたり,かわいいドーナツを買ったり,有名なかき氷屋さんに入ってみたり。
しっかり谷中を満喫してきました。

 

ちなみにトルコランプはこんなかんじです。

自作トルコランプのあかり
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金沢

弁護士 柳沢里美

 

先日,金沢に行ってきました。
毎年,金沢で開催される大学のゼミのOB会があったので,参加してきました。
私は決してゼミ活動に熱心な学生ではありませんでしたが,ゼミの一期生であり,ゼミの先生には日頃からお世話になっているので,都合のつく年は参加をしています。
OB会で後輩たちが活躍をしている話を聞くのも楽しみなのですが,はるばる東京から行くのは,金沢は私が学生時代を過ごした思い出の地でもあるからです。

 

東京から金沢へのアクセスは,北陸新幹線の開通で格段と便利になりました。
新幹線開通前は,東京から越後湯沢まで行き,特急に乗り換えていたのですが,この乗り換えの待ち時間が長いことが多くて大変でした。
北陸新幹線は,もともとあった東京-長野間の長野新幹線が金沢までつながったものです。
私は地元の長野に帰省する際も新幹線を利用しているので,いつも降りている長野駅で降りずに乗り続けるのは新鮮です。
新幹線の中で居眠りをしていて目が覚めたら長野駅に着いていた時は,金沢に向かっているにもかかわらず,一瞬,「降りなきゃ!」と思ってしまいます。

 

金沢は,私が学生生活をしていたころとだいぶ変わりました。
もともと金沢駅には自動改札機がなかったのですが,新幹線の改札口には自動改札機が設置されていました。
立派な「鼓門」と「もてなしドーム」もできました。
金沢駅は世界で最も美しい駅に選ばれているそうです。
近江町市場もきれいになり,飲食できるお店がたくさんできていました。
片町や香林坊の繁華街も新しいファッションビルや色々なお店がたくさんできていました。
何より観光客(特に外国人の方)がたくさんいて,とても賑わっていました。
観光客の増加については,タクシーの運転手さんが,「新幹線効果がすごい」と言っていました。

 

今回の金沢訪問で,久しぶりに兼六園にも行きました。
学生時代は,兼六園の無料開放期間を狙って何度か行きましたが,今回は有料でした。
庭園を散策中,突然,雲行きが怪しくなり,雨が降ってきました。
学生のころ,金沢では「弁当忘れても傘忘れるな」と言われていたことを思い出しました。
金沢の街は変わりましたが,雨がよく降る日本海側の気候は相変わらずでした。

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「その説明じゃ分からないよ」

弁護士 守重典子

 

私には,喜寿になった祖母がいます。

 

ユーモア溢れるばあちゃんで,私も昔からおばあちゃんっ子です。

 

ですが,私が司法試験の受験生として,これまでの人生の中で一番勉強を頑張っているときであるにも関わらず,

 

「司法試験に受かるなんて夢のまた夢よー」
「あきらめてどこかに就職した方が良いんじゃない」

 

などなど,悪気があるんだかないんだか,人のやる気を削ぐようなことを言ってくることもあるマイペースばあちゃんです。

 

もっとも,司法試験に合格したときに一番喜んでくれたのもおばぁちゃんだったので,私が批判的なことを言われると,「今に見てろよ」と燃えるタイプなのを見越して,あえて応援していないようなことを言っていたのかもしれません
が……。
本人に聞いても,すっとぼけて答えてくれないので,真相は分かりません。

 

 

 

さて,今回のコラムのタイトルは,そんな祖母が私によく言ってくるセリフです。

 

祖母は,私が司法試験の受験生のときも,試験に合格して弁護士になってからも,法律に関することでいろいろな質問をしてきます。

 

「執行猶予ってなんなの?」とか,
「離婚の財産分与ってどういう風に分けるの?」とか,
「法テラスって何?」とか,
「元裁判官とか元検察官とかいるけど,弁護士から裁判官にはなれるの?」とか,

 

おそらくテレビのワイドショーを見ていて引っかかったのであろう疑問を溜めておいて,私がたまに祖父母の家に遊びに行くと,ストックしておいた質問をバシバシぶつけてくるのです。

 

そういった祖母からの質問に対し,私も答えはするのですが,その説明が難しかったりすると,

 

「その説明じゃ一般の人には分からないわよ」

 

という言葉を返されてしまうのです。

 

まだ司法試験の受験生だった頃は,そんなこと言われてもあまり気にも留めませんでしたが,
弁護士として実際に相談を受けるようになってからは,祖母の言葉が身に沁みるようになりました。

 

というのも,日々の法律相談で,相談者の方からいろんな質問や相談を受け,当然その質問に回答することが期待されているわけですが,「聞いていても分からない」ような説明をしただけでは,結局,自己満足で終わってしまうことになってしまうからです。

 

なので,相談に来られた方が,私の祖母のように
「その説明じゃ分からない」
といった気持ちを持ったまま相談が終わるということがないように気をつけなければと常に思うようになりました。

 

 

 

ですが,無意識のうちに難解な法律用語をつかったりしていなかっただろうかなど,やはり不安になることもまだまだ多いので,祖母に練習台になってもらって,「その説明じゃ分からない」といったダメ出しがなくなるくらいまで,分かりやすく説明できるようになりたいと思っています。

 

ダメ出しはたくさんしてきますが,相談料の代わりとして,ピザやお寿司などをご馳走してくれるので,次に祖父母の家に行くのが楽しみなような,恐ろしいような複雑な気持ちです……。

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「民事執行法」改正の動き

弁護士 鈴木幸子

 

民事裁判で判決が出た(例えば,交通事故などの損害賠償,貸したお金の返済,滞納した賃料の支払い,請負代金・売掛金の支払い等を命ずる判決),離婚事件の調停で養育費の支払いを約束した,のに相手方が任意に支払ってこない場合には,強制的に取り立てざるを得ません。この手続き(強制執行と言います)について定めた法律が「民事執行法」です。

 

強制的に取り立てることができるのは,相手名義の資産です。そして,相手方名義の資産の中でも最も取り立てやすい資産が預貯金です。不動産や動産類のように換価する面倒がないからです。ところが,強制執行をするには,相手方のどこの銀行の預貯金かを特定しなければなりません。従来の法律では,裁判所がそこまで調べてくれるわけではないので,強制執行を求める側が調べなければなりませんでした。私ども弁護士にもさして調査能力があるわけではないので,依頼者の方が把握している預貯金口座や相手方の住所地近辺の都市銀行の支店やゆうちょ銀行(大方の人が口座を開設しているので)に当たりをつけて強制執行の申立てをせざるを得ません。相手方も当然のことながら用心しますから,こちらが把握している預貯金口座はさっさと解約してしまうか,まとまったお金を置いておかないなどの防御策を講じてきます。また,強制執行するのには当然費用が掛かります(申立てだけで1件当たり10,000円弱,第三債務者に対する陳述催告と言って,金融機関に残額の回答を求める場合には,1件ごとに2,000円弱の追加となります)ので,やみくもに当たりをつけた申立てをするわけにもいきません。その結果は空振りに終わることも多く,結局,費用と時間をかけて判決を得ても,「かみっぺら」同然となってしまいます。特に,養育費については,子どもの成長にとって必要不可欠ですから,約束の不履行は深刻な問題ですが,養育費の取り決めをした半数が履行されていないのが現実です。

 

法務省は,以上のような現状を踏まえて,この度,早ければ2018年を目途に民事執行法を改正し,支払い義務を履行しない者の預貯金口座情報を,裁判所が銀行などに照会できる制度を導入する方向で,法制審議会に諮問しました。金融機関は,私ども弁護士からの弁護士会を通じての照会には,個人情報を盾に情報の開示を拒んできましたので,民事執行法が改正されれば,朗報と言えましょう。

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私の暮らし

弁護士 堀 哲郎

 

物心ついた頃,我が家には,テレビも冷蔵庫も洗濯機もありませんでした。
その他家庭電化製品の類は何もありませんでした(ラジオはあったと思う。)。
もちろん,車も電話もありませんでした。

 

「たらい」に井戸水を汲んで洗濯板を縁に掛け,衣類に固形の洗濯石鹸をこすり付け,手でゴシゴシと洗っていた母の姿が記憶に残っていますが,不思議と当時の暮らしに不自由を感じた記憶はありません。
子どもたちの遊びはといえば,缶けり,ポコペン,とけい,なわとび,竹馬,馬乗り,肉弾,ドッジボール,ボール蹴り,三角ベースボール,秘密基地の建設などで,あとは山野を駆けずりまわっていました。
わずか60年程前の光景ですが,子どもたちにとって幸せな時代でした。

 

いま(現代)はどうでしょうか。
ちまたにはものが溢れています。
とりわけ,パソコン,ケイタイ,スマホ等,通信手段の発達・普及は目を見張るものがあり,日々の暮らしは格段に便利になりました。
ただ,それで幸せかというと,決してそうは言いきれないと思う今日この頃です。
ゲームに熱中する子どもたちの姿を見て,日本,否,人類の未来に一抹の不安を覚えるのは私だけでしょうか。

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夜空ノムコウ……に見えるは?

事務局Y

 

9月も半月ほど過ぎ,朝晩は随分と過ごしやすくなってきました。
まだまだ,日中は日差しが強かったり,蒸し暑かったりする日もありますが……

 

もう,秋です。
秋といえは,お月見です。

 

今年は9月1日が新月でした。
旧暦では新月の日(朔日)を1日とするので,今年は,正に9月15日(旧暦8月15日)の夜が十五夜となります。
残念ながら,中秋の名月=満月とはならないようですが。(満月は9月17日の午前4時頃)

 

さて,十五夜はみなさんお馴染みだと思いますが,「十三夜」や「十日夜」はご存知ですか?

 

十三夜とは,旧暦9月13日に,十日夜とは,旧暦10月10日に月見する風習です。

 

昔は,十五夜と合わせて「三月見」と呼ばれ,全ての月見ができると縁起がよいと言われていたようです。
(ちなみに,今年は10月13日の夜が十三夜,11月9日の夜が十日夜となります。)

 

日々あくせくしていると,つい,俯きがちになってしまいますが,夜空を見上げて月を愛でることで,疲れた心が癒されることでしょう。

 

さあ,お月見しましょう!

 

そして,月見のお供に是非おすすめしたい本が,アンデルセンの「絵のない絵本」。
月が,貧しい画家の青年に語る,33の短いお話。
ほっこりしたり切なかったり,人の世の無常さや悲しい真実も,月の温かい眼差しで絵のように美しく綴られます。

 

私も,晴れることを祈りながら,秋の夜長を月見と読書でゆったり過ごしたいと思います。


あ,もちろん,お団子のご準備も忘れずに!
BGMはお好みでどうぞ……。

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弁護士殺害事件から考える犯罪被害者と報道

弁護士 吉岡 毅

 

先日,秋田県(秋田キャッスルホテル)で開催された「第18回犯罪被害者支援全国経験交流集会」に参加しました。


前回は今年の1月に金沢で開催されており,私はその際にも出席しています。そのご報告は,こちら( 弁護士吉岡毅の法律夜話 「寄り添う心と支援の距離感」 )を参照ください。
基本的には年1回の開催なのですが,先の金沢での開催がいつもの時期より少し遅かったらしく,今年は年2回開催になっています。

 

 

 

今回のメインテーマは,秋田市で発生した「弁護士殺害事件」についての特別報告と,犯罪被害者に関する報道についての検討会です。

 

秋田の弁護士殺害事件は,ご記憶の方も多いと思います。
元妻の代理人であった弁護士が,相手方となっていた元夫に殺されてしまったという痛ましい事件です。そして,ただ痛ましいというだけではない出来事が,そこにありました。

 


犯人の元夫は,弁護士が元妻をそそのかしたに違いないと勝手に思い込み,弁護士をさらって裁判所に立てこもり最後には弁護士を殺すといった計画を立て,拳銃や刃物などを準備して,深夜に弁護士の自宅に侵入しました。

 

自宅内で犯人は被害者に加薬入りのベストを着せようとしたり,被害者や奥さんに拳銃を突きつけて殺そうとしたりしました。そんな中で,被害者の奥さんが何とか警察に助けを求めました。

 

警官二人が駆けつけたとき,拳銃を持った犯人と被害者と奥さんが三人でもみ合っているところでした。

そして,それを見ていたはずの警察官は,その後,二人がかりで「被害者」の両腕をつり上げてを取り押さえたのです。

 

もちろん,被害者も奥さんも,必死で「オレは被害者だ」「あっちだ」などと警察官に教えました。

 

しかし,その隙に犯人は自由に動いて刃物を取りに戻ったうえ,警察官二人の目の前で,被害者の弁護士を刺し殺しました。

 

裁判の中で,弁護士には責められるような点など一切無かったことが明確になる一方で,犯人は「被害者は殺されるようなことをしたから殺されたなどと臆面もなく放言しており,真摯な反省心が著しく欠如している」などと指摘されました。

 

事件から約5年半が経ち,長かった刑事裁判は,無期懲役の判決で確定しました。

 

けれども,それからさらに4か月が過ぎた今,警察に対する国家賠償請求訴訟は,まだ続いています。

 


交流会では,ご遺族である奥さんが,これまでの経緯とその時々のお気持ちを,ゆっくりと語ってくれました。
弁護士である私自身,日々直面することのあり得る危険でもあり,我が事のように胸を打つお話でした。

 

 

 

さらに,交流会の後半では,犯罪被害者に関する報道を考えるパネルディスカッションなどが行われ,加害者に関する報道と被害者に関する報道を対比しながら,様々な議論がなされました。

 

その中で,複数の報道関係者からの発言は,「被害者については,実名報道をするのが基本的考え方である」という内容に終始していました。

しかし,「では,被害者を実名で報じなければならないと考える理由は何なのか?」という質問に対しては,「実際のところ,合理的な説明はできない」という回答なのです。

 

発言者は,過去の取材経験を通じて,被害者や遺族のお気持ちについて相当な理解を有するベテランの報道関係者の方です。
それでも,このような古く凝り固まった考え方から一歩も抜けられていないのが実情なのだと,あらためてよく分かりました。

 

 

 

弁護士にとって,被害者支援は非常に困難の多い活動分野のひとつですが,私のライフワークの欠くべからざる一部として,少しずつ少しずつ,自分のできることをしていきたいと思います。

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アラフォーの決意

弁護士 水口 匠


早いもので,20代で弁護士になった私も,アラフォーに突入してしまいました。
先日は,眉毛に白髪を発見し,鏡の前で一人愕然となりました。

 

アラフォーになると気になるのが,やはり健康面です。
私の癒し系の体型も,健康診断になると,悪魔のような顔を覗かせます。

 

いつまでも若いなんて,たかをくくっていたら,意外と近い将来,痛い目に遭うかも知れないので,もうそろそろ一念発起して、定期的な運動を心がけなければなあと思う毎日です。

 

そういえば,私は司法試験に合格してから研修所に入所するまでの約4か月間,毎日1㎞泳ぎ,入所までに6,7キロ落としたことがありましたが,それもやはり20代の頃の話。
今の私にその体力が残っているかどうか……。

 

「痩せたら絶対にカッコ良くなるヨ」という,娘の優しさに溢れた言葉だけを励みに,日々精進していきます。

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秘密基地

弁護士 岡田宜智

 

私は,結構ラジオを聴く派なのですが,夏休みの季節になると,ZoneというガールズバンドのSecretbaseという曲がラジオからよく流れてきます。
非常に甘酸っぱく郷愁にかられる良曲なので,私も好きな一曲です。

 

同曲の歌詞のような思い出とはかけ離れますが,私も小学生のとき,友人たちと秘密基地を作っておりました。
あちこちの公園に出かけては,公園の端の方の背の高い草が生えている一角に段ボールを敷いたりして,それを秘密基地と呼んでいました。
ただ,一番大がかりに作っていたものでは,マットレスを敷き,段ボールで屋根を設置する等,なかなか凝った秘密基地を作っていました。

 

私たちが秘密基地で何をやっていたかというと,流行っていたカード等を交換したり,家に持って帰れないような本を隠しておいたり,ただただ話をしたりという他愛もないことがほとんどだったのですが,私はその秘密基地で過ごす時間が非常に好きでした。

 

もっとも,学校の校庭でサッカーをしたり,プールに通ったり,駄菓子屋さんに行ったりと秘密基地以外にも楽しいことは沢山あって,小学生もなかなか忙しく,毎日秘密基地に行っていたわけではありませんでした。

 

ある日,数日ぶりに上記の大がかりな秘密基地に行ったときのことです。
私たちが必死に作り上げた秘密基地が跡形もなく消え去っておりました。
遠くのゴミ捨て場からみんなで頑張って運んだマットレスが消失し,私たちの私物も何もかもきれいさっぱり無くなっていたのです。
2,3日前まであったはずの,私たちの居場所が突然失われた事実に本当に唖然としたのを覚えています。

 

私たちは大人たちが勝手に処分したのだろうと思いました。
もともとは勝手に公園の一角を占拠していた私たちが悪いのです。
しかし,事前に何の警告もなく勝手に処分してしまうのはどうなのかと,小学生ながら私たちはとても憤慨しました。

 

やはり一方的に何かをやられてしまうというのは,気持ちいいものではありません。
大人になった今ではなおさらそう思います。
私は,そういった理不尽なことで困っている,憤っている人のための仕事がしたいと思い,弁護士を目指しました。
あまり意識したことはありませんでしたが,もしかしたら幼少期の体験は私が弁護士を目指した一つの理由になっているのかもしれません。
ラジオから流れるノスタルジックな曲を聴いて,ふと幼少期を振り返り,そう思った今日この頃です。

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般若心経

弁護士 柳沢里美


私の家の近くにお地蔵さんが祀られています。
私は,毎朝,お地蔵さんの前を通るのでお参りをしています。

 

先日,私がお地蔵さんにお参りをしようとしたら,先におばあさんがお参りをしていました。
おばあさんはお地蔵さんの近くに寄って,小さな声で何か唱えていました。
私もお参りをすると,おばあさんが唱えているものが,聞き覚えのあるお経であることに気が付きました。

 

般若心経です。

 

般若心経は,子どものころに祖父が唱えているのをよく聞いていたので,全部覚えました。
今でも覚えています。
ただ,耳で覚えたので,その意味については全く理解していませんでした。
学生のころも,般若心経の意味について改めて勉強しようと思ったことはありませんでしたが,私の好きな芸人が書いた般若心経の解説本をもらったことがあります。
しかし,せっかくもらった解説本も,冒頭だけ読んで,ずっと本棚に置いたままでした。

 

私にとって般若心経は祖父との思い出です。
ちょうど今のような暑い時期,夏休みで祖父の家に行ったとき,お仏壇の前で祖父と一緒に般若心経を唱えていました。
般若心経を思い出したせっかくの機会なので,本棚にある解説本を読んでみようと思います。

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今話題の……

弁護士 守重典子

 

「ポケモンGO」

 

話の種に,私もダウンロードしてみました。

 


この「ポケモンGO」,どういったゲームかというと……

 

一言で言えば,スマホを通して現実世界に現れるポケモンをつかまえ,そのポケモンで他のユーザーと対戦できるゲームです。

 

ポケモンは,各地の名所に設定されている「ポケストップ」という場所に現れ,そこで捕まえることができます。

 

例えば,公園や,商店街に並んでいるモニュメントの場所などが「ポケストップ」に設定されています。

 

いざ,やってみると,「ここにこんな場所あったんだ」と新しい場所を発見することもでき,これまでの

 

「ゲームは家に引きこもってしまうもの」

 

というイメージとは逆に,

 

「外に出て,いろんな場所に行ってみよう」

 

というスタンスのゲームなのかなと感じました。

 

 

 

一方,懸念されるのは,歩きスマホの問題です。

 

実際にゲームをやってみて分かったのは,このゲーム,歩いているなかでポケモンが現れると,バイブで知らせる仕組みになっているので,直接,歩きスマホを推奨するようなゲームではないようです。

 

しかし,歩きながら自分の近くにポケモンがいるんじゃないかと,ついついスマホの画面に集中してしまう気持ちも分からなくもない気がしました。

 


歩きスマホを防止するため,駅のポスターやTV広告でも,歩きスマホの注意を呼びかけるものが増えてきました。

 

日本では歩きスマホを規制する法律や条例というものはまだありません。

 

しかし,アメリカの一部の州では,歩きスマホを規制する条例があって,違反者には罰金85ドルが科せられる規制がされているということも聞きます。

 

歩きスマホによる事故等が頻発するようになれば,日本でもそのうち,歩きスマホを規制する法律や条例をつくろうという具体的な動きが出てくるかもしれません。

 


ですが,歩きスマホを規制する法律をつくるのは,私たちがスマホの使い方を自分でコントロールできなくなったときの最終手段であって,

 

法律での規制までされないように,まずは一人ひとりがスマホの使い方を見直す必要があると感じます。

 


……というか,スマホによって人間の行動を規制する法律がつくられるというのは,何かの映画じゃないですが,すでに人間が機械にコントロールされているようにも思えますね。

 

なんて考えてたら,私のスマホの中で笑うポケモンの笑顔も何だか怖く思えてきました……。

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相続法の大幅改正へ向け「中間試案」

弁護士 鈴木幸子


戦後,家制度の廃止にともない,新民法のもと,新しい相続制度が規定されました。それから70年余りの年月が経過し,高齢化が進むと共に家族のあり方も多様化してきました。法務大臣の諮問機関である法制審議会相続関係部会では,このような社会情勢の変化を踏まえ,相続制度の大幅改正へ向けて議論を進め,6月21日,「中間試案」をまとめました。受任事件や家庭裁判所の調停委員の経験(生前から法定相続人間でもめることが予測されるケースでも,遺言を残しているのは稀です)から,現行法の相続制度に様々な疑問や不備を感じていた者として,問題点は含みつつも非常に興味深い内容です。法務省は,この「中間試案」を公表し,7月から9月までパブリックコメント(意見の公募)を実施して,2017年中には民法改正案を国会に提出する予定です。以下に,主な内容をご紹介しましょう。

 

〝亡くなった夫所有の自宅不動産に居住している妻の居住権の保護〟

遺産分割の対象財産が自宅不動産とわずかな預貯金のみという場合,残された高齢の妻が,親の遺産をあてにしている子どもたちから,売却処分して立ち退きを求められる恐れがあります。

第1案 遺産分割によって自宅不動産を取得する人が決まるまでの間無償で居住する権利 (短期居住権)を認める。
第2案 終身または一定期間居住する権利(長期居住権)を認める。

 

〝妻の相続分の見直し〟

永年夫と連れ添って夫名義の資産形成に貢献した妻の寄与分を認めようとするものです。

第1案 亡くなった夫の財産の婚姻後増加額×妻の法定相続分より高い割合(例えば法定相続人が妻と子の場合,3分の2)+(遺産分割の対象財産-婚姻後増加額)×妻の法定相続分より低い割合(例えば法定相続人が妻と子の場合,3分の1)

  上記金額が妻の法定相続分を超えるときは,妻が超過額の加算を請求できる。
第2案 夫死亡時,婚姻成立の日から20~30年経過しているときは,妻の法定相続分を引き上げる(例えば法定相続人が妻と子の場合,3分の2。法定相続人が妻と兄弟姉妹の場合,兄弟姉妹に法定相続分を認めない。)。

 

〝法定相続人以外の者の寄与分〟

長男の親に対し,無償で療養看護等の労務の提供をした長男の妻の寄与分を認めようとするものです。

長男の妻が,長男の親が亡くなったことを知った時から一定期間内に,法定相続人に対し,金銭の支払いを請求する権利を認める。

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熱狂時代

弁護士 堀 哲郎

 

中学2年の夏休み,父に連れられて中日球場に中日-巨人戦を観に行った。
父にプロ野球の試合を観に連れて行ってもらったのは,後にも先にもこのとき一度限りである。
父は当然ながら中日ファンであったが(岐阜は中日の準フランチャイズである。),私は,当時は巨人ファンだった(巨人・大鵬・玉子焼の時代であった。)。
というより,大の長島茂雄ファンであった。
記憶は曖昧となっているが,試合は8回まで巨人が3点リードしていたように思う。
巨人の投手はエースの城之内。
すると父が,突然,帰ると言い出した。
試合が終わってからだと球場から出るのに長時間かかるということらしい。
そして,帰りの車の中,父と私は,ラジオで,中日の新人広野が,城之内をリリーフした,同じく新人の堀内投手から,代打逆転サヨナラ満塁本塁打を放ったのを耳にし,この歴史的瞬間を目撃し損ねたことを腹の底から悔しがったのであった。
このときの影響かどうか定かではないが,高校に入る頃には,巨人のV9戦士森捕手が高校の先輩であったにせよ,私は,ガチガチの中日ファンに,否,巨人さえ優勝しなければいいというアンチ巨人に変貌を遂げていた。
強者に対する反発心もあったのであろう,大相撲でいえば,アンチ大鵬で柏戸ファンであった。
そんなわけで,大学入学後,中日が20年ぶりにリーグ優勝した瞬間をテレビで目の当たりにしたときは,涙を流しながら,「燃えよドラゴンズ」を放歌高吟した。
……1番高木が塁に出て~,2番谷木が送りバント~
そして,この年,スーパースター長島茂雄は「巨人軍は永久に不滅です」と言って,静にバットを置いたのである。
その後,有力選手が次々と大リーグに流出するようになると,プロ野球に対する興味は急速に薄れていき,今やプロ野球中継を見ることはほとんどなくなった。

 

替わって興味は1993年に発足したJリーグに移っていった。
当時,浦和で弁護士をしていたことから(1990年登録),他のサッカー好きの弁護士と同様,当然の如く浦和レッズ(レッドダイヤモンズ)のファンとなった。
確か,前身は三菱重工サッカー部で,過去に日本リーグでの優勝経験も有していたと思う。
ところが,Jリーグ発足当初は,Jリーグのお荷物と言われ,毎年最下位争いを演じていたが,そんなところも応援したくなった理由かもしれない。
もっとも,新聞やテレビで見た試合結果に一喜一憂する程度で,試合会場には一度も足を運んだことがなく,「そんなのはファンとは呼ばない」などと水口弁護士あたりから言われそうである。
それでも,日本代表の野人岡野(浦和レッズ)の決勝ゴールでワールドカップ初出場を決めた瞬間,その4年前のドーハの悲劇の瞬間も,まざまざと脳裏に焼き付いている。
特に,ドーハの悲劇では,選手はピッチに座り込んで茫然自失の態であったが,それをテレビで観ていた私もまさに茫然自失の状態であった。

 

ところで,戦後の昭和の時代,国民はプロスポーツに熱狂していた。
とりわけ,プロ野球,プロレス,プロボクシングに対する国民の熱狂は圧巻であった。
プロレスについて言うと,力道山vs鉄人ルー・テーズ(得意技:バックドロップ(脳天逆落とし)),力道山vs吸血鬼フレッド・プラッシー(得意技:噛み付き),力道山vs壊し屋デストロイヤー(得意技:4の字固め)の各世界タイトルマッチには日本中が熱狂したものである。
しかし,その後,ヒーロー力道山が客死し,また,プロレスのショービジネスの実態が明らかになるにつれて人気は衰え,ついには熱狂時代に幕を下ろすことになった。
因みに,力道山は,元大相撲の力士であり(関脇まで上がったと思う。),「力道山」というのは,そのときのしこ名である

 

プロボクシングについては,日本人で初めて世界チャンピオンになったのは白井義男であるが,真っ先に挙げなければならないのは,何といっても,米屋の小僧をしながらボクシングジムに通ったというファイティング原田であろう。
不敗の王者エデル・ジョフレを破った世界タイトルマッチで,「原田ラッシュ! 原田ラッシュ! 原田ラッシュ!」と繰り返
されるアナウンサーの絶叫は,今も鮮明に耳に残っている。
世界チャンピオンのまま交通事故死した,天才ボクサー大場政夫も忘れられない。
ただ,プロボクシングもまた,プロレスと同様の運命を辿ることになった。
かつて複数あったボクシングの定時番組(「ダイヤモンドグローブ」等)はなくなり,今では不定期に世界タイトルマッチだけが放送されている。
原因は世界チャンピオンの粗製乱造にあると私は思っている。

すなわち,まず競技団体が,以前は,WBAとWBCの2団体だったのが,その後,IBFとWBOが加わり,現在では4団
体になっていることに加え,これが最大の原因だと思うが,世界タイトルマッチを多く作り出すため,階級をやたらと細分化してしまったのである。
結果,世界チャンピオンの粗製乱造につながり,統一世界王者,真の世界王者,5階級制覇の王者などといった言葉が出現することになった。
試合そのものがつまらなくなったのは言うまでもない。

 

熱狂時代は遠くなりにけり。
これが,今の私の率直な心境である。
この先,何に熱狂しようか……?

 

以上,独断と偏見に基づき,勝手放題,好き放題に述べてきた。
また,文献等にあたることは一切しておらず,あくまでも自分の記憶にあるがままに述べているので,多々間違いがあるかもしれない。
何卒ご容赦を!

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ホタル

事務局a

トンボ池(さいたま市)

「人間は,なんてとんでもないことをしでかしちゃったんだろうね……。」
「だって昔は,この辺りにもたくさんのホタルが居たのでしょう?」

 

6月,見沼田んぼで実施された<ホタル観賞会>からの帰り道,娘の口からポロリとこぼれたひと言。

 

この日,私たちが目にすることができたホタルは一匹でした。
保護ネットの内側で光るホタル。

 

その場所は,地下水が流れ出ている場所で,水の温度も一定なので,ホタルが育つことができるとの説明がありました。

 

保護ネットが張られている区間はせいぜい2・3メートルくらいでしょうか。
その場所から少しでも逸れてしまうと,水が汚れていてホタルは育たないのだそうです。

 

 

そもそも,何匹の幼虫を放流したのだろう?
何匹中,何匹が成虫となり,あの光を発することができたのだろう?

 

実はホタルの幼虫の放流会のご案内も自治会の回覧板でまわっていたので,子どもを誘ってみたのですが,幼虫には興味なし,とあっさり断られてしまい,オバサンひとりで参加する勇気もなく,参加を見送ったのです。

 

今の見沼田んぼの現状を知りたい。放流した幼虫が成虫となることさえ困難な環境なのか。
来年は,幼虫の放流から参加して,この目で確かめてみよう。

 

写真は,ホタル観賞会の場所からほど近くにある<トンボ池>です。
第三回さいたま市景観協力賞を受賞した場所に,小さな水辺が作られたそうです。
6月~7月頃は,紫陽花とヤブカンゾウに囲まれた素敵な場所♪ です。その名にふさわしく,トンボもたくさん飛んでいます。

 

将来,この場所がホタルの棲み処となり,乱舞している様子を見たいなぁと思いながら写真を撮りました。

 

実際には,生態系全体を配慮して復元したり,生息条件を満たして,それを長年維持し続けるのは容易ではないことかもしれませんが,孫やひ孫の世代には養殖された幼虫の放流する必要などなく,見沼田んぼにホタルの棲み処ができますように。
そんな未来を願って,自分ができることをコツコツとしていきたいと思います!

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「参院選」

弁護士 沼尻隆一

 

大人たちの多くが,「理想では現実は動かない」「理想論では国民は守れない」などとくすんだ目をしながら語るようになってしまったように思えてならない現代。
「理想」「平和」「民主主義」といったことばがきらきらと輝いていた頃へのオマージュを込めて,岩波文庫「茨木のり子全詩集」より,茨木のり子さんの素晴らしい詩を紹介します。

 

それを選んだ

 

退屈極まりないのが 平和
単調な単調なあけくれが 平和

 

生き方をそれぞれ工夫しなければならないのが 平和
男がなよなよしてくるのが 平和
女が溌剌としてくるのが 平和

 

好きな色の毛糸を好きなだけ買える
眩しさ!
ともすれば淀みそうになるものを

 

フレッシュに持ち続けてゆくのは 難しい
戦争をやるより ずっと
見知らぬ者に魂を譲り渡すより ずっと
けれど
わたくしたちは
それを
選んだ

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平和の祭典

弁護士 水口 匠


リオデジャネイロ五輪開幕まで,1か月を切りました。
個人的には,サッカーを一番楽しみにしていますが,五輪となると柔道や水泳,体操など,普段あまりなじみのないスポーツにも興味が湧いてきます。
中には,ルールもよく知らないまま、何となく見てしまうという競技もあったりします。

 

ところで,ブラジルといえば,世界でも治安の悪くて有名な国,ある代表候補は代表に選出されたとしても,治安を理由に辞退する意思を表明しています。
また,世界ではテロ事件も頻発しています。
その上,日本では考えられないことですが,一部の警察官は,給与の遅配を理由としてストライキを行うという話も出ており,警備体制に大きな不安を残しているようです。

 

選手を心から応援し,その活躍に喜び,悔しがり,楽しめるのも,「平和の祭典」だからこそ。
未だにオリンピックで使用される競技場の工事も完了していないようですが,まずは大会が何事もなく平和のうちに運営されることを心より祈るばかりです。

 

頑張れ!日本!!

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英国民投票から何を学ぶ?

弁護士 吉岡 毅

 

6月23日,英国がEU離脱を国民投票で決めました。

 

国民にとって大事なことは国民が自分たちで決める。これが民主主義の大原則ですよね。素朴に,すごいことだなぁと思います。
と,同時に,国民感情だけで結論を決めることがいかに怖いことであるかも,実感しました。

 

事前の予想に反し,わずかな得票数の違いで決まった結論に対して,意見の違いによる国民感情は二分したままのようです。

リタイア世代の多くは往時を偲んで感情的に離脱を求め,若者世代の多くは将来への現実的な計算から残留を求めていたと言われています。その世代間闘争も一層激しくなりそうです。
離脱派の説明に重大な虚偽があったことも,選挙後に大問題となっています。
国民投票のやり直しを求める声も,しばらくは消えないでしょう。

 

しかし,国民の決断の結果を国民自らが引き受けるのが,民主主義社会の責任です。そう簡単にやり直しなどということには,ならないはずです。

 

一方で,過去の間違いを間違いと認め,誤った結論を見直して未来に向けて修正していくことができるというのも,民主主義の素晴らしさです。

 

英国民が,これからどのような道を選んでいくのか?

 

私たち日本人も,これを他山の石として,しっかりと見極めて行く必要があります。
もしかすると,私たちのその日も,ごく近いかもしれないのですから……。

 


ちなみに,私は,他の弁護士がほとんど扱わない特色ある専門分野として,主に顧問先からのご要望により,金融資産運用や不動産投資等のアドバイス(FP業務)も行っています。
そのため,私自身の弁護士業務との関係では,国民投票の民主主義的意義なんかよりも,その結果としての世界経済や株価の動きのほうが大問題だったりします(実は,大問題だと思わされることこそが本当の大問題なのですが……)。

 

Brexitの経済的影響等については,個人サイト『 弁護士吉岡毅の法律夜話 』で記事を書く予定です。

お楽しみに。

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100人に1人

弁護士 河原﨑友太


先日,長女から風邪をもらって1週間くらいダウン。

 

久しぶりに風邪で病院に行き,薬を飲むことに。

 

「この抗生剤は100人に1人くらいの割合で副作用が出ます。」

 

「副作用は、めまいのような感じらしいです。」

 

とは医師の発言。

 

「まさかね。大丈夫でしょ。」

 

と思いつつ,飲んで小一時間。

 

なにやら頭がフラフラ…。目の焦点が…。

 

まさかの100人に1人ですよ。

 

違う抗生剤をもらいに行くのはひどく面倒で,それ以外の薬を飲み続け,約1週間で回復。

 

ちなみに長女はトータル8日間の高熱と約2週間の咳を続け,ようやく回復。

 

それに比べればまだましだったかな。

 

でも,次女は咳が少し出ただけ。長男は特に変化なし。

 

我が家で二番目に身体が弱いらしい。

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朝食と脳出血

事務局K

 

最近,とある新聞の記事で目にしたのですが,朝食をとらないと,脳出血のリスクが高まるという調査結果があるそうです。

 

15年間,全国82000人を対象に追跡調査したデータから裏付けられたもののようです。

 

脳出血のリスクを高める原因は「高血圧」ですが,その血圧というのが,朝起床1時間前から上がり始め,起きてから2~3時間でピークに達し,夕方以降寝る前になるとだんだんと下がってきて,寝ている間も下がり続けるものだそうです。

 

血中のコーチゾールというホルモンが血糖値や血圧,心拍数を上げる働きをするそうですが,朝食をとることによって,胃や腸が働き,肝臓から脳に指令が伝わり,副腎皮質を刺激するホルモンが抑えられてコーチゾールの血中への放出が少なくなるので,血糖はそれ以上増えず,血圧の上昇も抑えられるという仕組みとなっているようです。

 

つまり,朝食をとらないと血圧がピークまで上がってしまい,脳出血を引き起こすリスクが高まるという事です。
1日の活動の始まりの朝食,やはり大切なものなのだと改めて実感。

 

なお,朝起きて1時間以内の運動やウォーキングも脳卒中のリスクを高めるそうです。
人は寝ている間に500mlほどの汗をかき,起床時は,体がカラカラ,血液はドロドロということで,そのような状態でいきなり運動を開始すると,心疾患や脳卒中が起こる危険があるそうです。

 

私も早朝ウォーキングを3年近く行っていましたが,まさに起きて直ぐに,せいぜいコップ1杯程度の水を飲んで歩き出していましたので,健康のために行っていたにもかかわらず,逆に危険な状態を自ら招いていたようです。

 

高齢化社会を迎えるにあたり誰しも自分の足で歩いて健康に過ごしたいと願ってやみませんが,間違った方向で頑張ってしまっては元も子もなし。

 

塩分控えめの朝食と夕方の運動(仕事をしているのでこれは難しい)がベストのようですが,無理をせず自分の体調を考えながら,こつこつと取り組んでいけたらと考えています。

 

なお,ウォーキングは1日8000歩がベストのようで,多く歩いたからといってその分,健康に直結するとは限らないようです。

 

私の場合,通勤や仕事中の室内での小移動,銀行回りなどで8000歩に達するので,平日のウォーキングは小休止中です。

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言葉を知らない

弁護士 岡田宜智

 

私は,ブログで何を書こうかなと毎回悩むタイプなので,事務所の先生たちはどんなことを書いているのか参考にしたりしています。

 

この間,鈴木先生のブログを読んでいたら,「むろん安倍政権の退陣は焦眉の急である」と書かれていました。
安倍政権の退陣うんぬんは置いておくとして(もっとも,私も安倍政権の積極的な支持者ではありませんが),「焦眉の急」という言葉が目に留まりました。
無知を晒すようで恥ずかしいのですが,初めて聞いた言葉でした。

 

文章の流れや語感からして,とても急ぐ様子を表す言葉なんだろうなというのは分かりましたが,あえて調べてみました。
「火が眉(まゆ)を焦がすほどに迫る意,差し迫った危難または急務。」(広辞苑第六版参照)。

 

なるほど,何よりも優先して目の前の火をどうにかしなければいけないという切迫した状況を例えたものなのですね。
とてつもなく危険で,緊急性が高い状況であることがよく分かります。
ちなみに,Google先生の翻訳によると英語では,「urgent need」というらしいです(日本語の表現から感じる危機感がイマイチ伝わってこないのは私だけでしょうか)。
 
文章は分かりやすく書くのがいいとされていますが,私は,分かりやすいだけではインパクトに欠ける気がしています。
かといって,難しいだけで意味を調べないと全く分からないような言葉を使うのはNGだと思っています。
そういう意味で,「焦眉の急」という言葉は,感覚的に意味も分かりつつ,かつ格式高い言葉なので(と私は思ったので),目に留まったのだと思います。
私もさらっとこういう言葉を使えるようになりたいものです。

 

なので,この文章を書いている最中,私も格式高い言葉をどうにか使ってみたくなりました。
……が,そもそも言葉をあまり知りません。
言葉の在庫不足。
使う以前の問題です。

 

私の場合,しばらくの間は色々勉強して,まずは語彙を増やすことからスタートしなければならなそうです。

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高校生の化粧はなぜダメなのか

弁護士 守重典子

 

梅雨にはいり何だか毎日どんよりした天気が続きますね。
私は,梅雨特有の湿気のため,くせ毛がそろそろ言うことを聞いてくれなくなってきました。

 


さて,今回は私が所属している委員会のことについて書きたいと思います。

 

弁護士は普段の業務とは別に,興味のある分野の委員会に入って,委員会活動をおこないます。
クラブ活動のようなものに近いかもしれません。

 

私は,何となく興味があったからという理由で「法教育委員会」という委員会に入っています。

 

「法教育って何だそりゃ」
と思いますよね。

 

具体的な活動としては,小学校に弁護士がお邪魔して,学校のルールについて子どもに考え,議論してもらい,その議論の助っ人として弁護士が介入したりといった活動をしています。

 

例えば,
「なぜ学校でシャーペンを使ってはいけないのか」
「なぜ学校の給食では牛乳が出るのか」
「通学班って必要なのか」
というテーマをもとに子どもたちに議論してもらいます。

 

子どもたちの議論を聞いていると,子どもならではの面白い発想も出てきて,とても面白く勉強になることもあるのです。

 

 

 

そんな中,先日の新聞に,
「高校生の化粧 いけないの?」
というタイトルの,高校生の投書がありました。

 

改めて考えると,確かになぜ高校生の化粧はダメなのでしょう。

 

勉強をしなくなるから?
──化粧をしているからといって勉強しなくなるとは言えません

 

高校生の年齢で化粧をすると肌に悪い影響が出るから?
──大学生くらいになると化粧をする人も増えるのに,1歳違うくらいでそんなに影響が変わるのでしょうか。
また,それなら肌に優しい材料(?)を使った化粧品なら化粧していいのでしょうか

 

化粧は高校生らしくないから?
──そもそも高校生らしいって何でしょうか

 

こう考えると,高校生の化粧がダメな理由はいまいち分かりません。
かといって,やっぱり高校生が化粧するのは何となくダメな気がする…..

 

答えが出なくても,今のルールがある理由を考えていくのはとても大切なことのような気がしています。

 

 

 

ちなみに私は高校生のとき,
真冬はスカートだと寒くて,スカートの下にジャージを履いて登校することがあったのですが,それを先生に見つかって注意されていました。

 

「何で先生はあんな暖かい格好してるのに,私たちはダメなんだろう」
と,そのときはとても理不尽に思いましたが,
見た目のだらしなさを考えれば,やっぱりあれはダメなんでしょうね(笑)

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「特定秘密保護法」は廃止するしかない(6)

弁護士 鈴木幸子

 

特定秘密保護法が施行されて1年半が経過した。政府が秘密情報を抱え込み,国民の「知る権利」が損なわれないようチェックする機関として,衆参両院にそれぞれ情報監視審査会が設置された。では,この間,情報監視審査会は十分にチェック機能を果たしてきたと言えるのだろうか。

 

前回でも触れたとおり,各省庁から特定秘密と指定された情報は2015年6月時点で382件に及んだ(2015年末時点で443件)。但し,特定秘密の項目リストを見てみると,例えば「国家安全保障会議の議論の結論」「日米安保協力に関する検討,協議」などのように,極めて漠然とした内容であり,指定された情報に関する文書の一覧表も提出されなかった。これでは,特定秘密の具体的なテーマすら判然とせず審査のしようもない。情報監視審査会では,聞き取り調査等で実態を把握しようと試みたようだが,案の定,各省庁は詳しい説明を拒否したとのことである。情報監視審査会は,本年3月末,さらに,政府に対し「具体的な内容がある程度想起されるような記述」にするよう求めたが,それを受けて,政府が国会に提出した2015年末時点の「特定秘密保護法の運用状況」に関する国会への報告書では,相変わらず「自衛隊の運用計画に関する情報」「警察の人的情報源等となった者に関する情報」など漠然とした表現が並んでいる。国会軽視も甚だしい。さらに,上記国会報告を見ると,2015年に特定秘密と指定された443件のうち,何と441件が秘密指定の有効期間の上限である5年間に設定されている。「必要最低限の期間に限り指定」という原則と例外が逆転しているのである。
安倍首相の肝いりで2年半前に設置された国家安全保障会議は,実質,頻繁に開催される4大臣(内閣総理大臣・外務大臣・防衛大臣・内閣官房長官)会合で意思決定がなされている。そして,4大臣会合は,安倍首相と側近の国家安全保障局長が主導しており,首相の判断で自衛隊制服組トップの統合幕僚長もたびたび出席しているという。会合の議論の内容は徹底した秘密扱い(「特定秘密の塊」と言われる)で,政策決定過程の検証は困難である。安全保障に関する重要な政策決定が,安倍首相が「国軍」と発言して憚らない自衛隊制服組トップの出席のもと,実質安倍首相とその側近の判断で行われ,国民には検証の手段すらないとは何と恐ろしいことだろう。

 

特定秘密保護法及び安保関連法制の廃止,むろん安倍政権の退陣は焦眉の急である。

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「空家と相続」

弁護士 沼尻隆一

 

いわゆる「空家等対策特別措置法」という法律が平成26年11月に成立しました。

 

この法律では,住む人がいないいわゆる「空き家」で,なおかつ,そのまま放置すれば「倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態」の空家(築後何十年も経過して今にも倒れそうな状態の空き家),
又は「著しく衛生上有害となるおそれのある状態」の空き家(いわゆる「ごみ屋敷」のような状態の空き家),
あるいは,「適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態」の空き家(雑草や雑木が生い茂っているような状態の空き家などが想定できるでしょうか),
その他,「周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態にあると認められる空き家等(カギがかかっていない状態で不特定の他人が容易に住み着けるような状態の空き家や,夜中など人がたむろできるような場所となっているような状態の空き家なども,これに含まれるでしょう。)」を,
市町村が「特定空き家」と指定し,状態の是正のために必要な「助言」「指導」を行うほか,助言指導でも効果がない場合などには「勧告」「命令」などの手続ができるようにした法律です。

 

この法律の最も重要なポイントは,特定空き家と指定され,「勧告」まで受けてしまう場合には,敷地である土地についての固定資産税の優遇措置が適用されなくなるといった不利益が生じる点です。
つまり,これまでは,たとえ空き家でも地上に建物があれば,その土地の固定資産税が最大で6分の1まで優遇される特例がありました。
ところが,この法律により「特定空き家」と指定され,助言,指導を受けただけならいいのですが,「勧告」まで受けてしまうと,勧告の対象となった状態が改善されるまで,分かりやすく言えば土地上の建物がないものと同視され固定資産税の優遇措置が受けられなくなることになるのです。

 

空き家を所有している場合に,特定空き家と指定されるのを避けるためには,様々な方法が考えられますが,一つは他人に賃貸する方法もありますでしょうし,あるいは売却してしまう選択肢もあり得ます。
また最近では,空き家対策のために管理を行う専門の業者も存在しています。
どの方法にもメリット・デメリットがあり,選択はケースバイケースです。迷った場合は弁護士などにご相談を。

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谷根千散歩

弁護士 堀 哲郎

 

現住所地に住んで36年。
子らは皆巣立ち,1年前から夫婦水入らずの暮らしをしている。

 

5月5日,ゴールデンウィーク中どこへも出掛けず,ひたすら家に引きこもっていた私を見かねたのか,古女房が「家でゴロゴロしてないで,散歩に行こう。」と言い出した。
とくに異存はなく,天気も文字通り五月晴れであったことから直ちにこれに応じたが,娘夫婦が住む浅草方面は飽き飽きしていたので,とりあえず,以前やっていた早朝ウォーキングのコースである上野公園に向かった。

 

午前9時10分頃自宅を出て,歩いて15分ほどで到着。
すると,上野駅方面から続々と人波が押し寄せて来るのに遭遇した。
そうか,今日は子どもの日,上野動物園が無料の日なのだ。
もっとも大人は有料で入場券売り場の前には長蛇の列が出来ていた。
早々と上野公園を通り抜け,不忍池を半周し,不忍通に出た。町名は池之端である。

 

ここにゴルフ練習場があるが,司法修習生のころ,よく通ったものである。
当時,司法研修所がこの近く(湯島)にあり,私は,自宅から司法研修所まで歩いて通っていたが,帰りに時々寄っていたのである。

 

さて,不忍通を少し北上すると上野動物園の花園門(池之端口)がある。
こちらはあまり知られていないのか,並ばずに直ぐ入園できているようで,動物園の混雑時にはお勧めである。

 

不忍通をさらに北上すると,やがて東京メトロ千代田線根津駅に至り,町名も根津に変わる。
時計は午前10時をまわっていた。
ここから,昨今流行りの,いわゆる谷根千(谷中・根津・千駄木)散歩の始まりである。
過去に何度も訪れているので(家族の他,事務所の同僚弁護士らと訪れたことも複数回ある。),今回は街並をじっくり鑑賞することを主眼とし,いわゆる名所旧跡は避けることにした。
そのため,ツツジが見ごろの根津神社はパスした。
因みに,根津神社(根津権現)については,司馬遼太郎の街道をゆく37「本郷界隈」(朝日文芸文庫)に由来等が詳しく記されている。

 

さらに進むと千代田線千駄木駅に至り,周辺の町名も千駄木となっている。
千駄木駅と同じ場所にあるバス停の名称は「団子坂下」となっており,ここを左折すると団子坂である。
団子坂を上っていくと鴎外記念本郷図書館(森鴎外旧居跡)があるが,私たちは,これもパスし,団子坂下を右折して三崎坂を上っていった。
町名は谷中になっている。
三崎坂を上っていくと,両側はお寺,お寺,お寺である。
帰宅後,地図を見ると,無数の卍印が記されていた。
そのまま進めば谷中霊園に行きつくが,途中右折して上野桜木に向かった。
すなわち,谷中霊園,谷中銀座,朝倉彫塑館などはパスしたわけであるが,一度も行ったことがない人や猫好きの人にとっては,朝倉彫塑館は見逃せないところである。

 

時計は午前10時40分を指していた。
このあと帰途につき,寛永寺,JR鶯谷駅を経て,自宅に戻ったのは午前11時であった。

 

以上,時間にして約2時間,万歩計の歩数は1万3000歩,かかった費用は0円で,谷根千の風情ある街並を十分堪能でき,充実した休日を過ごすことができた次第である。

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陶器市

事務局M

 

栃木県益子市で春と秋の年2回,陶器市が開催されます。
今年ははじめて春の陶器市に行ってきました。

益子焼の陶器市へ

秋とは出店される作家さんが微妙に違っていたように思います。
蚊取り線香をいれる器など,季節ものの器も販売されていました。

 

ランチでのんびりしすぎたせいか……
おやつ休憩でのんびりしすぎたせいか……
全部みてから買うものを決めようと思っていたのに,
全ての店舗を回りきることができませんでした。

 

気になっていたものを最後に買おうと,来た道を戻りましたが,
戻っている最中にも続々と店舗の幕が下りていき,
欲しかった商品が置いてあった店舗の幕も下りてしまっていました。
せっかく来たのに何も買えないのかーと落ち込みながら,
幕の隙間をこっそり覗いていると……
作家さんがまだ近くにいらして,声をかけてくださいました!
そしてお店を開けてくれましたー!

針山がマイ・ブーム

針山ブームで収集しています♪
手前のものが今回購入したものです。

 

秋には全部みて回れるようにリベンジしたいと思います。

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講師の報酬とは?

弁護士 吉岡 毅

 

先週5月13日(金),埼玉弁護士会の当番通訳人名簿に登録してくださっている通訳人の皆様に向けた「通訳人研修会」があり,昨年に引き続いて私が講演をさせていただきました。

 

当番通訳人とは,日本語に通じない外国人の被疑者の方から弁護士会に当番弁護士の派遣要請があった際に,その日の担当の当番弁護士の依頼で警察署等に同行して,接見(面会)の通訳をしていただく専門家です。

高度な語学力が必要なことはもちろんですが,一定の法律知識や通訳人としての高い倫理観も要求されます。

加えて,いつ当該言語の外国人が逮捕されるか(弁護士から通訳を依頼されるか)なんて,まったく予想がつかないわけですから,仕事が入る日時も回数も事前には一切わからないという,極めて不安定な職業でもあります。

その割に決して十分な報酬が保障されているわけでもなく,ボランティア精神がなければできない仕事です(そのため,多くの登録通訳人の方は,専業を別にお持ちです)。

そういった点は,委託援助制度や国選弁護人制度のもと,極めて低額の報酬費用で弁護活動をすることのある刑事弁護人と似ているのかもしれません。

 

 

この通訳人研修会は,通訳人の方々に対して,より高度な法律制度や刑事弁護実務を学んでいただく機会をご提供するとともに,弁護士と通訳人の方々との信頼関係や連携協力関係を強めよう(懇親しましょう)という企画で,このところ毎年恒例の開催となっています。参加者も非常に多くて,いつも盛況です。

今年も基本構成は昨年同様で,第一部は弁護士(私)による法律講義,第二部は参加型の研修(今年は優勝賞品付き通訳人実務クイズ大会!),お開き後というか第三部が,ちょっとした懇親会でした(メインかも?)。

 

昨年の私の講演では,「日本の刑法」について,しかも,弁護士でも普段あまり勉強することのない「刑法総論」にスポットを当てました。

珍しい話だったせいもあってか,ありがたいことに好評をいただいたので,今年はその続きのイメージで「日本の刑事訴訟法」をテーマにしました。

 

もっとも,刑事訴訟法は,刑法以上に日常生活と掛け離れていて分かりにくい「手続法」です。大学の法学部でやるような普通の講義をしても,通訳人の方にとって役に立つ内容にはなりません。

そこで,通訳人の方が被疑者との接見(面会)や裁判の法廷通訳をする現場で必ず登場する「供述調書・自白調書」の意味や役割を中心に,刑事訴訟法の目的や考え方,弁護活動との関係などをお話しさせていただきました。

 

 

人に何かを教えることは,自分がそれを深く学ぶための何より優れた方法です。

講演のための事前準備だったり,壇上で聞き手の反応を見ながら瞬間的により分かりやすそうな表現へ言い換えたりすることを通じて,自分の中にもともと持っている知識が,さらに生き生きと脈打つのを強く感じます。

そういう意味で,私は多分,教えることが大好きなんだと思います。

準備にはすごく時間がかかるし,聞き手のニーズに合わせた内容を練るのに,いつも大変な思いをするのですが,不思議と嫌な気持ちにはなりません。

 

実際,講演や講義をするのが好きですし,講師を引き受ける回数も,普通の弁護士と比べてかなり多い方だろうと思います。(私の過去の主な講師歴については,個人サイト『弁護士吉岡毅の法律夜話』のプロフィールページから「 講演会・講師等の実績 」のページをご参照ください。リンクは別ページが開きます。)

 

ただ,講師が聞き手から講演の感想を直接伺う機会は,必ずあるとは限りません。

なので,この通訳人研修会のように,直後の懇親会等で聞き手の方々からすぐに感想などを聞けると,とても嬉しいですね。

ちょっとしたアンケートを書いていただくだけでも,講師にはとても役に立ちます。

 

 

 

でも,何と言っても一番嬉しい講師報酬は,小・中・高校などの学校で授業をした後で,生徒のみんなから感想文や手紙をもらったり,授業後に取り囲まれて質問攻めにあったり,子どもたちと一緒に給食を食べたりすることですね。

その日の給食が,たまたまカレーかソフトめんだったら,それこそもう最高!!

 

……ってことは,一番のポイントは給食(=懇親会)のメニューなのかな??

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タイトル  憲法改正の要否

5月3日の憲法記念日を前に,朝日新聞が行った憲法改正についての世論調査では,憲法を「変える必要がある」と回答したのが37パーセントだったのに対し,「変える必要はない」と回答したのが52パーセントと上回りました。
さらに,憲法9条については,「変えた方がよい」が27パーセントだったのに対して,「変えない方がよい」は68パーセントと,大きく上回る結果となりました。

 

私個人としても上記の質問であれば,「変えない方がよい」と回答しますが,だからといって今の憲法の文言が至高・最高のものであり,この条項を未来永劫,一言一句変える必要はないとまでは考えていませんし,9条に関しては,自衛隊の存在を初めとして,その文言と実際の解釈・運用との間にズレが生じているとも考えていますので,このズレをなくすために,場合によっては改正の必要も出てくる可能性があると思っています。

 

この世論調査の中で,「やっぱり」と思うとともに,違和感を感じたのが,9条を「変えた方がよい」と回答した中で,「国際平和に,より貢献すべきだから」という理由が根強かったことです。
「国際平和」って何でしょう? 紛争地域に軍隊を送り,武器を持って戦って,その紛争を沈めることでしょうか。
もちろんこのことが「国際平和への貢献」ではないとはいいません。でも,それだけでもありません。
経済的に豊かでない国にお金や物資を送ったり,学校を建てたりすることは? 災害が発生した地域に人を派遣して,救護や復旧のための活動を行うことは? 紛争が生じた場合にだって,色々な貢献の方法があるでしょう。
日本は国際平和に,まだまだ貢献できていないのでしょうか。

 

使い古されて使い物にならなくなったと思っていた,「国際平和への貢献」という言葉が,今でもしぶとく,力強く生き続けていることに,恐怖を感じます。

 

それとともに,日本の近隣国に新たな動きが出た今,憲法改正に関する政府と世論の反応もとても気になるところです。

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家庭裁判所調査官「陣内さん」

弁護士 河原﨑友太


伊坂幸太郎氏の近著の「サブマリン」を呼んで思ったことを。

 

 

「サブマリン」は家庭裁判所調査官である「陣内さん」を中心とする物語。

 

伊坂幸太郎ファンの方々はご存知のとおり,陣内さんが活躍した「チルドレン」の続編である。

 

家庭裁判所調査官という仕事が注目されることは少ないと思われる。どんな仕事をするのかわからない人がほとんどでは。

 


家庭裁判所調査官は,家事部に所属する者と少年部に所属する者とに分かれる。

 

何をするのかであるが,

 

家事部で言えば,たとえば夫婦間の離婚問題などに際し,

 

「お子さんがどのような生活をしているのか。」

 

「お子さんが両親のことをどう思っているのか。」

 

と言った事柄を調査し,裁判官に報告する。

 


少年部で言えば,少年事件を起こした少年たちの問題点を探り,家庭の問題点を探り,少年の反省を促し,裁判官に報告する。

 

こういった仕事をする人である。

 

 

少年事件の場合には必ず調査官が調査に入る。

 


さて,話は「サブマリン」に戻る。今回は少年部に所属する陣内さんが舞台となっている。

 

「チルドレン」時代から「陣内」なる人物は変人扱いをされている。

 

ところが,読者の選ぶ好きなキャラクターでは常に上位である(たぶん1位)。

 

変人ではあるが魅力に満ちあふれている人物である。

 


たとえば,

 

「人の命は別の命じゃ埋まらねえぞ」

 

こんな具合である。

 

グサッとくる。

 

「時間が和らげない悲しみなどない。が,悲しみはゼロにはならない。」

 

こんな具合である。

 

もちろん,フィクションである。

 


付添人である弁護士は,少年審判の前に調査官が裁判所に提出した報告書を閲覧する。

 

その際に,調査官の能力の高さに驚かされることが多い。

 

審判までのわずか3,4週間のなかで調査官が少年に会う機会は3回前後。

 

その中で,実に多くのことを少年から聞き出している。

 

正直に言って,何でそこまで調べられているの?と思わざるを得ないことも多々ある。

 


経験上,少年から話を聞きだすのはそうたやすくない。

 

語彙が少ない少年も多く,伝えることをあきらめる少年も多い。

 

そこを引き出すことができるのは,きっと聞き手である調査官に魅力があるからなのかもしれない。

 


全国に所在する裁判所のどこかに,「陣内さん」のような調査官がいるかもしれないですよ。

 

……と,どうやって終わったらいいかわからなくなったので,これで文章を結んでみる。

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弁護士費用の保険

弁護士 柳沢里美

 

自動車保険などについている特約で弁護士特約というものがあります。
特約の名称は保険会社によって異なるかもしれませんが,特約の内容としては,交通事故などに遭い相手に損害賠償請求をするために弁護士を頼まなければならなくなった時に,その弁護士費用が保険で補償されるというものです。
近年,多くの保険に付帯されるようになり,普及率も上がっているようです。
弁護士費用を負担することなく(限度額はあるようですが,大抵の場合はカバーされます),利用をしても等級は変わらず,保険料は上がらないのでとても便利な特約だと思います。

 

さらに,自動車保険の特約ではなく,単体の弁護士費用の保険も登場し普及しているようです。
単体の弁護士保険は,離婚問題や相続問題なども保険が適用される対象となっているようで,テレビでよくお顔を拝見する弁護士の方たちもオススメしています。

 

私も交通事故などの事件で,弁護士特約を利用して受任することがあります。
その際,多くの場合には,依頼者が加入している保険会社に弁護士費用を請求します。
当然,基準に基づいた適正な金額で請求させていただきますが(高額過ぎる請求はしません!!),保険会社の担当の方によって基準の考え方が違うことや,お支払いいただくまでに時間がかかってしまうことがあります。
このような場合,弁護士としては,事件の処理とは別の手間がかかってしまうことになります。
しかし,依頼者の方にとっては便利な保険です。
便利な保険が利用できるのであれば,是非ご利用いただいて,お力になりたいと思います。

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休日の過ごし方 ~ どうぞ,お好きなように ~

事務局Y

 

今年も大型連休が近づいてきました。
もちろん,祝日は関係なく仕事です,と言う方もいらっしゃるでしょう。
しかし,10連休だという方もいらっしゃるかもしれませんね。羨ましい限りです。

 

当事務所はカレンダーどおりのお休みですが,私の休暇の予定は……というと,何とも寒い寒い懐具合と出不精な性分が相まって,寝正月ならぬ寝GWとなりそうな予感です。

 

さて,ゴールデンウィークの祝日のなかでも,今熱いのはやはり「憲法記念日」ではないでしょうか。

 

そこで一つご提案。
もし,この連休を家でのんびり過ごすなら,改めてじっくり憲法を読んでみるのはいかがでしょう。
新たな発見があるかも!?
9条ももちろん素敵ですが,13条「個人の尊厳と幸福追求権」はやっぱりシビれます。

 

第13条 すべて国民は,個人として尊重される。生命,自由及び幸福追求に対する国民の権利については,公共の福祉に反しない限り,立法その他の国政の上で,最大の尊重を必要とする。

 

……とはいえ,どうぞみなさま,お好きなようにお過ごしくださいませ。

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この春,挑戦したいこと

弁護士守重典子

 

春になり,新生活をスタートさせる方も多い季節になりましたね。

 

私の家族では,この春から弟が社会人デビューし,社会人として働き始めました。
早速,歓迎会で飲みすぎ,酔いつぶれるという社会人あるあるを経験したようですが,早く会社の業務をこなせるように毎日頑張っています。

 

そして両親は,これまでのガラケーから一転,スマホデビューをしました。
LINEアプリを入れたところ,母からは,
「今日の夜ご飯,魚の煮付け」
「今日はカレー」
「昼におそば食べた」
などなど,我が家の献立表みたいなメッセージをたくさん送ってくるようになり,
父からは,
「車こすった」
「朝ドラ,西島秀俊の役死んじゃったよ」
などなど,軽くショックな出来事を,絵文字付きのメッセージで送ってくるようになっています。

 


さて,私もこの春(別に春じゃなくてもいいんですが),新しく挑戦してみたいことが2つあります。

 

1つ目はギターです。
もともと音楽を聴くのが好きなのですが,ネット動画などで,ギター演奏しているのを見ると,自分も始めてみたいなぁといつも思ってしまいます。
ただ,始めるにしてもそもそも何を買いそろえればいいのか,初心者はどれくらいの価格のギターを買えばいいのかが全く分からず,いまだに手が出せていない状況なのです。
どうにか今年こそは始めたいと思います。(と言いながら2年くらい経っている気もしますが……)

 

2つ目は英会話です。
先日,外国人の方の法律相談を受ける機会がありました。
そのときは通訳の方も同席して頂き,ご本人も割と日本語を話せる方だったので,特に言語上の問題はありませんでした。
ですが,日本に住む外国人の方も増えているなか,相談のときに,せめて少しくらい英語を話せた方がいろいろ便利だよなぁと思うようになりました。

 

「早速,英会話教室かな~」なんていう軽い気持ちで,少しネットで調べたところ,英会話教室に通ったからといって,すぐに英会話が話せるようにはならないというサイトをいくつか見つけました。
冷静に考えればそりゃそうだという話なのですが,やはりある程度の単語や文法の勉強を避けて通ることはできないようです。

 

その時点で,受験時代の英語の勉強を思い出し,若干やる気が削がれなかったわけではないですが……
まずは高校生に混じって,本屋で英語の単語帳を選ぶところから始めていこうと思っています。

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初ブログ

弁護士 岡田宜智

 

初めてブログを担当させていただくことになりました,弁護士の岡田宜智です。

 

浦和法律事務所に入所して早1か月。

この1か月で大分事務所にも慣れてきたような,そうでもないようなという感じです(笑)。

 

さて,ブログを書こうと意気込んでみたものの,何を書けばいいのやら。

日記をつけようとしても大体三日坊主で終了。

流行に乗り遅れ,TwitterやFacebookのようなSNSもやっていない。

そんな私がブログを書くというのだから,記事を書くのも一苦労です。

 

文章を書くということでいえば,苦労するのは,何もブログの文章ばかりではありません。

当然ながら,弁護士という仕事をしていく上では,訴状等,様々な書面の作成が重要なウエイトを占めます。

書面の起案に着手したのはいいのだけれども,この一文は何か違う,別の表現の方が良くないかな,などと考えだすと,全然筆が進まなくなります。

書いては消し,書いては消しを繰り返す無限ループに陥ってしまうのです。

なんとかやっとの思いで完成にこぎ着けたかのように思えても,いざ出来上がった文章を読み返してみると,「??」。

結局,最初に書いたものよりも分かりにくいものが残るという悲しい事態になることもよくあります。

あれこれ考えすぎなのでしょうか。

 

実はこのブログの記事も,二転三転しております。

私が過去に担当した事件の被告人から,つい最近手紙をもらい,嬉しい思いをしたので,そのことを書いてみたり,先日受講したばかりの裁判員裁判の研修の話を書いてみたりしたのですが,うまくまとめられず,没に。

結局,上記のような面白味もへったくれもない文章が出来上がってしまいました。

つくづく文章力ないなぁと思ってしまいます。

今後は,このブログの投稿を重ねるごとに,文章力の成長の跡を示せればいいなと思っている次第であります。

 

これからどうぞよろしくお願いいたします。

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あの日(2011.3.11)

弁護士 堀 哲郎

 

2011年3月11日(金),この日,私は当番弁護士だった。
午前8時に都内の自宅を出て,午前8時40分から同9時まで川口警察署にて既受任の被疑者に接見し,次いで午前9時58分から同10時15分まで大宮警察署にて同じく既受任の被告人に接見した後,午前11時頃事務所に入室した。
すると,当番弁護士の出動要請が1件来ていた。
勾留場所は大宮東警察署である。
もっとも,この日は午後2時から同5時30分までの法律相談(事務所相談 ― 詳しくはこちらの 法律相談のご案内 をご覧下さい。)の担当でもあったので,大宮東警察署留置管理係には,午後6時30分頃接見に赴く旨連絡を入れておいた。

 

そして,午後2時46分。
突然,ゆっくりとした大きな揺れ(後に震度6弱と判明)がやって来た。
しかも,かなり長い間……,まるで船に乗っているような感じであった。
東日本大震災である。
このとき,事務所に在室していた弁護士は,河原崎,水口,吉岡及び私の4人であるが(この外,事務局が5~6人いたはずである。),私以外の誰かが,直ちに,非常階段に出る扉をオープンにした。
すると,階上の人たちが続々と非常階段を降りていくのが見えた。
私たちは,このまま室内に留まっているのがいいのか(ちなみに事務所は3階である。),それとも外に出た方がいいのか,決断しかね,非常階段を降りていく人々を呆然と見送っていた。

 

揺れが収まった後,我に返り,自宅の固定電話や妻のケイタイに電話し続けたがなかなか繋がらず,午後3時15分頃になって,ようやく妻と連絡がとれ,家族の無事を確認することができた。もっとも,部屋の中は物が散乱し,建物自体もかなりのダメージを受けたとのことであった。

 

その後,徐々に情報が入り,鉄道はすべてストップし,運転再開の見通しは立っていないとのことであった。
自宅は都内なので(「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」という人気番組があるにはあるが),バスでの帰宅も無理である。
というわけで,午後4時頃には,この日の帰宅を断念し,事務所に泊まることにした(帰宅困難者となった貴重な体験である。)。
もちろん,大宮東警察署(最寄りの鉄道駅は東武野田線の七里駅である。)での接見も断念せざるを得なかった。
近くの者は徒歩で帰宅するなどし,結局,私と事務局2人の合計3人がやむなく事務所に泊まることになった。
そして,午後5時頃,近くのコンビニに食料品の買出しに行ったが,ほとんど売切れであった。
周辺にも帰宅困難者が多く出たようである。

 

午後7時36分緊急地震速報が流れた。
福島沖で地震(余震)発生とのことである。
午後2時46分のときは何も流れなかったのに……

 

3月12日(土)午前11時京浜東北線の運転が再開された。
午前11時30分浦和発の京浜東北線に乗車し帰宅の途についたが,大混雑の上頻繁に停止するなどしたため,最寄りの鶯谷駅に到着したのは午後0時40分であった(通常なら28分で着くところ,1時間10分もかかった。)。
そして,帰宅して自室に入り,びっくり仰天。
自室に2つある大型の書庫の扉がいずれも破損して脱落し,中にあった書籍が床に散乱している惨状であった。
何よりも驚いたのは,大人1人が押してもびくとも動かない書庫が,揺れの方向に沿ってだと思うが,約80㎝も移動していたことである。
隣室の箪笥も同様であった。
この他,各階の壁に所々ひび割れが生じていたりもした。
このあと終日後片付けに追われたのは言うまでもない。

 

3月13日(日)午前8時に自宅を出て,午前10時ら同10時47分まで大宮東警察署にて当番弁護士として被疑者に接見し,ようやく当番弁護士の出動要請に応えることができた(なお,原則として,弁護士会に出動要請があってから24時間以内に接見しなければならないことになっている。)。
もっとも,このときの接見は異様であった。
というのは,接見室は密室であるため,日中でも灯りがないと真っ暗である。
ところが,この日は震災の影響で署内が停電となっており,そのため,懐中電灯を貸与されての接見となった。
初めての体験である。
このあと,午前11時27分から同11時44分まで大宮警察署にて既受任の被告人に接見し,次いで午後0時45分から同1時11分まで川口警察署にて既受任の被疑者に接見したが,いずれも同様であった。

 

震災の影響をもう一つ。
3月14日(月),この日,さいたま地裁で午後1時30分から刑事事件の公判が予定されており,弁論要旨も用意していた。
ところが,当日になって,震災のため,上記公判期日は職権で取り消され,1ヶ月先に延期されてしまったが,これも初めての体験である。
ところで,この事件は,事実関係に争いがなく,確実に執行猶予判決が見込まれる事件であった。
すなわち,被告人にとっては,1ヶ月も余計に身柄を拘束されることになったわけで,とんだ災難であった。

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「預金債権と遺産分割審判」

弁護士 沼尻隆一

 

預金債権が遺産分割審判の対象になるかどうかが争点となっている事件で,最高裁判所が「事件を大法廷に回付」したとの報道がありました。


「大法廷に回付」とは,従来の判例が変更される可能性があることを意味します。

 

従来の判例理論では,預金債権は相続開始と同時に当然に法定相続分に応じた分割債権となるため,共同相続人全員の同意がない限り原則として遺産分割審判の対象とはされない取扱がなされてきました。

 

そのため,例えば遺産の全てが預金(債権)であるような場合には,共同相続人全員の同意がない限り,言いかえれば,当事者に一人でも反対する人がいれば,遺産分割の審判申立をしても結果的に却下される可能性がありました。

 

また,預金債権とその他の財産が遺産の内容であっても,他の財産のみでは調整がつかないような場合,やはり一人でも反対する人がいれば,預金債権も含めた全体での調整が不可能となり(預金債権が調整要素の役割を果たすことが期待されるにもかかわらずそれができない),結果的にうまく解決するものも解決できないような事態が生じていたことは事実でした。

 

他方で,遺産分割を経ずして当然に分割債権となるといっても,銀行の実務では相続人全員の同意書や遺産分割協議書(それと同等の法的効力のある書類)がなければ単独では預金の払出しには応じてくれませんので,いくら「法律上当然に分割される」といっても絵にかいた餅,実現のためには民事訴訟を提起するなどする必要がありました。

 

このような様々な不都合を乗り越えるべく,最高裁判所大法廷がいかなる判断を示すのか,関心が持たれます。

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ソメイヨシノの寿命

事務局I

 

3月21日に東京の桜開花宣言が発表されましたね。

 

今や桜といえばソメイヨシノ。

 

日本の桜のおよそ8割を占めるそうです。

 

今年は寒の戻りで桜を長く楽しめる~♪と例年以上に気合いを入れてお花見計画を立てていたところ,テレビのニュースでソメイヨシノが寿命を迎え,全国で伐採が始まっていると耳にしました。

 

ソメイヨシノの寿命はおよそ60年といわれており,戦後直後に植えられた桜はそろそろ寿命だとか。

 

桜は老木になると中が空洞になり水がたまりやすくなって根元が腐ってしまうため,倒木の危険性から伐採されてしまうことが多いそうです。

 

ちょっと調べてみたところ,「寿命60年」というのは,桜の品種の中でもソメイヨシノだけなんですね。

 

エドヒガンザクラやオオシマザクラは,数百年から1000年以上の木もあるほど長寿なのに。

 

なぜソメイヨシノだけ寿命が短いのでしょうか。

 

その理由はソメイヨシノがクローン植物だからだそうです。

 

ソメイヨシノはエドヒガンザクラとオオシマザクラの交配で人工的に生まれた品種でのため,自力で子孫を増やすことはできない。

 

だから人の手による手入れが必要だけど,手入れが行き届かないソメイヨシノは弱ってしまう…

 

それに花見客が根元をたくさん踏み固めるので,根の痛みも早くなってしまう…

 

それでも,環境や手入れ次第で長生きできるようです。

 

100歳を超えるソメイヨシノもあるとか。

 

ついつい桜の花にばかり目が行ってしまいますが,今年は桜の根を傷めないように気をつけながらお花見を楽しもうと思います!

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取り調べを可視化したら見えてきたこと

弁護士 吉岡 毅

 

3月5日に宮崎県宮崎市で開催された日弁連主催の「刑事弁護経験交流会」に,埼玉弁護士会・刑事弁護センター運営委員会委員として参加してきました。

1月末に金沢で犯罪被害者支援全国経験交流会に参加して来たばかりですので(詳細は,「 弁護士吉岡毅の法律夜話 2016年2月29日 寄り添う心と支援の距離感 」をご覧ください),なにかと地方への出張が続いています。今年は,今後もしばらく続きそうです。

その分,日常業務が忙しくて目が回るような,でもやっぱりなんとなく嬉しいような……。

 

 

今回の刑事弁護経験交流会のテーマは「取り調べ可視化」の応用編です。

 

ここ最近になって,やっと警察や検察での取り調べの様子が,ごく一部ですが録音・録画されるようになりました。

今まで密室で好き勝手にやられていた無茶・無謀な取り調べが,取り調べ可視化の対象となった事件に限ってですが,目に見えて減ってきています。

暴言や甘言,暴力,騙し,強請,おだて,丸め込みなどなど,およそ「任意」とはほど遠かった違法な取り調べが,少なくとも記録カメラの前では,少しずつまともになってきているのです。

 

 

……さて,この話を聞いて,「そりゃあ,そうだろうなぁ。」と思いますか?

それとも,「あれ? なんで?」と思いますか?

 

警察でも検察でも,自分の取り調べがカメラで記録されていると分かっているのだから,変な取り調べは(たとえカメラの前だけであっても)一切しなくなるのが当然ですよね?

 

でも,なぜか取り調べは「少しずつ」まともになっているのです。

つまり,カメラの前でも,任意とは到底言えないような無茶な取り調べが,今もまだなされているということです。

 

なぜなら,当の取調官本人が,自分の取り調べ方について,「違法だ」という認識をそもそもきちんと持っていないからです。

なので,記録カメラがあると分かっていても,つい今までのクセが出てしまう……だけではなく,「(今までのような無茶はしていないから)このくらいなら許されるだろう」と思って,違法な暴言や騙しを今でも「許されている」と思ってやってしまうのです。

 

録音・録画された取り調べの映像が,DVDやBD(ブルーレイディスク)の形で,裁判員裁判の法廷で再生されて取り調べられるようになり,その結果,取り調べの任意性が否定される事件が現実に出てきています。

 

 

第三者(裁判官や裁判員)から見れば,あの手この手で無理矢理に自白調書に署名させているようにしか思えない取り調べなのに,取り調べている本人には,まったくそんなつもりがない。怖いことです。

 

まして,今までの,否,今この瞬間にもカメラのない場所で行われている「ごく普通の取り調べ」で,一体どんな違法なことが行われ続けているか,想像に難くありません。

 

ところが,裁判官は,普通の取調べこそがおかしいということを,弁護人がいくら言っても信じてくれません(信じていないフリをします)。違法な取り調べの証拠がないからです。密室なので,ビデオカメラで可視化されない限り,証拠は残らないのです。

取り調べる方はいくらでも録音も録画もできるのに,あえて密室で証拠を残さず取り調べをしていること自体が問題なのですから,もし証拠がないというなら,むしろ「バレたら困ることを何かしているに違いない」と考えるのが普通の感覚だと思うのですが。

 

そうした違法な捜査,無茶苦茶な裁判が当たり前の日本の現実であることは,実際にやられたことのある人と,経験ある刑事弁護人,そして,周防正行監督の映画「それでもボクはやってない」を真剣に見た人だけが知っています。

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セミナー講師を担当しました。

弁護士 河原﨑友太


3月10日に,野村不動産アーバンネット浦和センターさん主催のセミナー講師を担当しました。

 

底地・借地にまつわるトラブルを話してほしいとのことでしたので,「底地・借地トラブルで困ったら」というお題でお話しさせていただきました。

 

セミナーで主に触れたのは,

  • 更新料の問題
  • 賃料増減額請求の問題
  • 明渡しの問題
  • 借地権の買取りの問題

の4つです。

 

それぞれの問題点について,法律のお話と,実際の取引のお話とをお話しさせていただきました。

 

公演終了後には質疑応答のコーナーがありましたが,参加者の皆さまから多数のご質問を頂戴しました。

 

参加者の皆さま,ありがとうございました。

 

さて,当事務所主催の次回市民講座は6月11日を予定しています。担当講師は河原﨑が務めます。

 

上記セミナーに引き続き,不動産トラブルを取り上げる予定です。

 

時間の都合で話せなかった相続が絡んだ問題等にも触れるつもりです。

 

是非,ご参加ください。

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浦和レッズホーム開幕戦

弁護士 水口 匠

 

3月6日に,Jリーグ2016シーズンの浦和レッズホーム開幕戦の観戦のため,息子と2人で埼玉スタジアムに行ってきました。
私はJリーグ開幕時から20年以上浦和レッズのファンで,以前は定期的にスタジアムにも行っていたのですが,息子が大きくなり,一緒に出かけるのもお互いに照れくさくなってきたこと,他にレッズ戦を一緒に観戦しに行くような友人もいないことから,最近はもっぱらテレビ観戦だけでした。

 

観衆は4万3000人以上。真っ赤に染まったスタンドが,ときに規則的に,ときに不規則にうごめき,大歓声でどよめく光景は,何度見ても迫力があります。
残念ながら試合には負けてしまいましたが,やはりテレビでの観戦とはまったく別の魅力が,スタジアムにはあることを再確認しました。

 

しかし,それ以上に驚いたのは,久しぶりに息子と出かけたことでの想像以上の緊張感でした。
家では毎日顔を合わせていますし,会話の量も,サッカーの話ばかりとはいえ,同じ年頃の子どもを持つ親と比べて,少ないとは決して思っていません。
それなのに,このときは,まるで憧れの女性と初めてデートをしたときのように,会話が思いつかないのです。
スタジアムに行く道中,何度「何か食べる?」と聞き,「ちょっと寒いね」と言ったことか。

 

ダメダメだった原因は,子どもの成長なのか,親の自意識過剰なのか。

 

今度2人で出かけるのは,また当分先になりそうです。

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「∑」…?

弁護士 河原﨑友太

 

昨年ころより,仕事と育児の合間を縫って,新たな分野の勉強を少しずつしています。

 

新しい専門書籍を購入して,勉強を始めると,たいていは楽しいという感覚を持つことができます。

 

ところが,しばらく読み進めていくと必ずというほど壁にぶつかるわけです。

 

ここで,ついつい「やめようかな」という悪い虫が登場するわけですが,そこをごまかしながら何とか進めるわけです。

 

そうすると,あるときに突如として前後の知識がつながるようになる。そこからは再び楽しい時間となります。

 

 

 

今,私が直面している壁は「数学」。

 

高校に入ってから全く数学に力を入れることをしないままに来たために,高校では果たして何を学んだのかすら覚えていないありさま。

 

そのため,今読み進めている専門書籍に「∑」という謎の文字が出てきた日には何のことやらなのです。

 

その専門書籍に「∑」の解説があるはずもなく,当然にこれを理解していることを前提に話が進んでいきます。

 

私は立ち止り,「∑」を調べたいという欲求に駆られるわけですが,ネットで検索しようにも,「∑」の読み方すらわからないから検索ワードを入れることすらできないのです。

 

 

さて,とりあえず「∑」の存在を無視して読み進める私ですが,そのあともたびたび「∑」が登場するもんだから嫌になってきます。

 

「もうやめてしまおうかな」

 

そんなことを考えながらもダラダラと読み進めるだけの日々が過ぎていき,あるときの飲み会で,ふと他の弁護士に聞いてみたところ,

 

「シグマですよね,数列ですよね。」

 

との即答。

 

「あー,そうだったかも。」と「∑」の壁を乗り越えられそうになったところで,

 

「『数列』ってなんだっけ?」とさっそく次の壁にぶつかり,これ以上恥をさらせないと,分かったふりをする始末。

 

実は方程式の計算もやや自信なくなっていることに気がついた最近。

 

勉強しなければ。

 


さて,当事務所には,そんな「シグマ」を即答してくれた岡田宜智弁護士が入所することとなりました。

 

これで当事務所は,弁護士9名,事務職員5名の合計14名となりました。

 

これまでにも増して地域に密着した活動をしていく所存です。皆さま,どうぞよろしくお願いいたします。

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見沼田んぼをお散歩

事務局a

見沼田んぼの風景

ぽかぽか天気の日曜日。
ぽっかり時間が空いたので,見沼用水沿いをどこまで歩けるか大会だ!なーんて思いながら,ずんずんずんずん歩いてみる。

 

今回お散歩したのは,西縁。

 

見沼用水沿いは,一部遊歩道化され,ベンチが置かれたり,ところどころ案内図が設置され,桜の見どころなどが案内されている。

 

さいたま市立病院北側の用水路で,ホタルの飼育活動等を紹介する案内板を発見。見沼田んぼにホタルを取り戻そうとNPOの方々が活動をしていることを知る。
ホタルといえば,私が子どもの頃でも,この近所で目にした記憶はない。
夏休み,父母の故郷の岩手県では,ホタルをすぐ近くで目にすることができ,田舎はいいなぁなんてうらやましく思ったことを思い出す。

 

この見沼田んぼで,ホタルが自生できる日がきたら……。
なんて素敵なことだろう。
私の子どもたちの代では,まだ,むずかしいかな?
孫の代には実現しているといいな。

 

やっぱり,キレイな水が大切だよね。
そんなことを考えながら,歩いていたら,やたらと見沼用水にペットボトルや空き缶,ビニール袋,なぜか新聞紙などが浮かんでいるのが目につく。

 

私にできること,何かないかな?
そうだ,できることからコツコツと。
まずは,自治会の回覧板で回っていた芝川&見沼田んぼの清掃活動に参加してみよう。

 

満開に咲き誇る梅を発見。
梅の花って,なんてかわいらしいのだろう。

 

梅の花が咲いたら,次は,桜!
この季節,桜のつぼみは,少しずつ少しずつ膨らみ始め,開花の準備をしている。

 

ところで,見沼田んぼの桜といえば,「目指せ日本一! サクラサク見沼田んぼプロジェクト」があることを知った。

 

日本一の桜回廊を目指し,桜の木の植樹が続けられており,20km以上の桜回廊の整備を目指しているのだとか。

 

ホームページによると,H27.5月現在,桜回廊の延長は,見沼代用水沿いでは,西縁が12.2km,東縁が6.4km,通船堀が0.8kmの計19.4kmとなっているそう。

 

桜の本数は,見沼代用水沿いでは,西縁が1093本,東縁702本,通船堀127本と,合わせて 1,922本。

 

その他にも,見沼田んぼ周辺の大宮公園や見沼自然公園などの見沼田んぼエリアには,3,075本の桜があり、あわせると5000本以上の桜が植栽されているそう。
すごいなぁ!
日本一になるときが楽しみだ。

 

日本人って,どうして,こんなにも桜が好きなんでしょうね。
今年も,やっぱり,桜の季節が待ち遠しい。

 

ずいぶんと長い距離をお散歩したつもりだったが,お散歩後,見沼田んぼのホームページなどで確認したところ,ガッカリ。
私が歩いた距離は,見沼田んぼ全体からみると大した距離ではなかった。

 

もうちょっと足を延ばせば,美しい日本の歩きたくなるみち500選認証コースだったらしい。

ちょっと残念。
でも,まあ欲張らず,次の機会のお楽しみということで♪

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自己責任

弁護士 柳沢里美

 

今年の冬は暖かかったり,暑かったり(汗),寒かったりと変な気候が続いています。

 

私は雪国出身なので,子どものころからウインタースポーツをやっており,今も細々と続けています。
今年も帰省した際に,地元のスキー場に滑りに行ってきました。
その後しばらくしてから,このスキー場で,外国人スノーボーダーがコース外滑走をして遭難したというニュースがありました。

 

このスキー場がある村は,スキー場安全条例を制定しており,そこにはスキー場区域外で発生した事故により捜索救助を受けた場合は,その費用を弁償しなければならないと定められています。
今回の遭難した外国人の方たちは無事救助されたようですが,捜索費用を負担しなければならないようです。

 

コース外滑走での遭難事故はよく聞きます。
人工的に整備されているスキー場も,コース外は整備されておらず圧雪もされていないので,場所やコンディションにもよりますが,パウダースノーを滑ることができ,手付かずの自然の中を滑るバックカントリーを体感することができます。
確かに,新雪パフパフのパウダースノーを滑るのは気持ちがよくて楽しいです(埋もれなければ)。
しかし,整備のされていないコース外の滑走は相当な技術がなければ危険です。
そのような危険な場所にあえて自分で入っていって,そこで遭難して捜索救助を受けることになってしまったのであれば,その責任を自分で負うことになるのは仕方がないと思います。
上記条例は2010年に全国で初めて制定されて注目もされており,スキー場利用者に自己責任の意識を持たせ,注意喚起を促す効果があるものだと思います。

 

ただ,スキー場区域外での事故を例外なく自己責任としてしまうのは問題です。
スキー場区域内外を看板やロープなので区別し,滑走禁止区域を示していいたとしても,スキー場はもともと自然の雪山ですし,天候もコロコロ変わる中,多くのスキーヤーやボーダーが滑走していれば,スキー場区域内外が不明確となってしまう可能性があります。

 

意図的にコース外で出たわけではなくとも,コース外で遭難してしまうことも十分あり得ます。
そのような場合には,自己責任だけはなく,スキー場側の管理責任も問題になってくるのではないかと思います。

 

とはいえ,レジャーは安全に楽しみたいものです。
スキー場では怪我や遭難をしないように気をつけて,楽しく安全に滑りましょう。
私も気をつけます。

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初ブログ

弁護士 守重典子

 

初めまして。
今年の1月より浦和法律事務所に入所しました守重典子と申します。
弁護士として2か月目に入り,少しずつですが仕事を任され,日々悪戦苦闘しながら,先輩方のお力を借りて執務しております。

 

そんな私にも,遂にコラムの当番が回ってきました。
楽しみにしていた割には,いざ当番が回ってくると何を書いていいのやらと迷ってしまいますね。

 

さて,先週は4月並みに暖かい日があったかと思えば,週の後半にはまた冬に逆戻りの天気。
この寒さは冷え症の私には非常にキツいし,こうもコロコロ天気が変わると着るものにも困ります。

特に,ファッションチェックで辛口判定されそうな私のセンスだと,切実に困ります。

 

変わるといえば,法律もコロコロ変わります。
分野によっては,毎年変更される法律もあるんです。

 

ニュースでも取り上げられていたので,ご存知の方も多いと思いますが,昨年,女性の再婚禁止期間を6か月おいている民法の条文が憲法に反するという最高裁の判決が出ました。
6か月の再婚禁止期間を定めた条文は,父子関係を確定するための医療や科学技術が,まだ現在ほど発達していないときに制定されたものです。
しかし,その後,(1)医療,科学技術が発達したこと,(2)晩婚化が進み,離婚件数・再婚件数が増加していること,(3)諸外国の立法の動向等の事情の変化が考慮されて,「6か月も再婚禁止期間をおくのは長すぎ。父子関係の争いを回避するには100日間だけ禁止期間をおけば十分」と判断されたのが,今回の最高裁の判決です。
今当たり前にある法律も,時代の変化に伴う私たちのライフスタイルの変化によって,20年,30年先には全く違うかたちの法律になっているかもしれません。

 

そして弁護士としては,依頼者の方にとって最善の解決を図るため,このような法律の変更も含め,日々勉強が怠れません。
修習中に(研修期間のようなものです)「弁護士になったら『勉強しない,したくない』という選択肢はあきらめろ」なんて言われていましたが,弁護士として働き始め,改めてその意味を自覚するようになりました。

 

そんなわけで,私もファッションの流行には乗り遅れても,日々変化する法律には乗り遅れないよう,日々研鑽して頑張っていこうと思います。
これからどうぞよろしくお願いします。

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見沼田んぼ視察

弁護士 鈴木幸子

 

寒風吹きすさぶ1月下旬のある日,さいたま市の「見沼田んぼ土地利用審査会」が企画した現地視察に審査会の一員として参加した。

 

土呂駅から徒歩10分の「市民の森・見沼グリーンセンター」に集合。

車で芝川(桶川市の台地を水源とし,桶川市,上尾市,さいたま市,川口市を流れて荒川に注ぐ)に沿って南下し,大宮第二公園の中にある芝川第七調整池(ひょうたん池)を経て,昨年審査した案件の現場へ。

周辺は古い住宅が密集しており,見沼田んぼのイメージとは程遠い。

 

私の本業もそうだが,現地調査は重要である。

 

そもそも,昭和33年9月の狩野川台風による洪水をきっかけに見沼田んぼの遊水機能が注目され,昭和40年ころから原則宅地化を認めないとされた。恐らく,それ以前に建築された住宅であろうとの説明を受けた。

平成7年には,見沼田んぼの治水機能を維持しつつ,農地・公園・緑地等として利用する方針が明確に打ち出された。

さらに南下して,「(さいたま市)合併記念見沼公園」へ。隣接して,自治医大医療センターと防災センターがある。

「合併記念見沼公園」は湿地に木道が設置された広々とした公園で,さらに南に広げる計画(セントラルパーク構想)があるそうだ。

このあたりは,見沼田んぼの自然が保護されており,ほっとする。

 

さらに南下すると,広大な農地が開ける。

「大原サッカー場」も見えるが,高速埼玉新都心線が見沼田んぼを縦断している異様な光景が印象的だった。

田んぼはほとんどない。大部分が植木畑や野菜畑。「県民ふれあい農園」も点在する。

見沼田んぼで農業を営む人材を育成するための「就農予備校」研修用の畑もある。研修を終えると3年間は年間150万円の資金援助を得られるが,結局自立できずに廃業というのが現状らしい。

 

車は,見沼代用水東縁に沿って走る。

途中の國昌寺近くに「斜面林」が残っている。

代用水と接する周辺の住宅地にもその名残があちこちに見受けられ,原風景に思いを馳せる。

 

「見沼ヘルシーランド」「大崎園芸植物園」「浦和くらしの博物館」等を横目に見ながら,最終目的地である「芝川第一調節池」へ向かう。

さいたま市と川口市をまたぐ、500万トンの水を貯留できる巨大な調節池(東京ドームの20倍の広さ)である。

すぐそばを武蔵野線が走り,周辺にはマンションも建つ。

この調節池の完成と未整備区間での河川改修によって,芝川の治水安全度がさらに向上するそうである。

調整池の整備にあたっては,生息する動植物の保護のために,森や湿地,けもの道を復元するなど自然環境を守るための工夫が随所に施されていた。

構内にある事務所の屋上から見渡すと,360度の眺望が開け,夕暮れ前の冬晴れの真っ青な空が貯水池に映ってとても美しかった!

 

夕闇のなか,「見沼通船堀」(パナマ運河に先立つこと150年というのが自慢!)を見学して帰路に着いた。

 

半日,駆け足での視察だったが,見沼田んぼのほぼ全容を観察することができた。

気候が良くなったらゆっくり散策してみたい。首都圏に数少ない貴重な自然環境を次世代に引き継いでいきたいとの思いをより一層強くした。

 

とはいえ,都市化が進み高齢化などにより農業が衰退する中,広大な見沼田んぼを維持管理し,農地(そのほとんどが私有地)としても有効活用していくことは容易なことではないことも実感した。

都市開発の誘惑とのせめぎ合いのなかで,埼玉県民の見識が試される。

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〆切り迫る

弁護士 堀 哲郎

 

あっという間に公式ブログの順番が巡ってきました。

弁護士8人でまわしているので,だいたい2ヶ月に1度の割合で巡ってくるのですが,本当に「あっという間」というのが実感です。今回,私自身は21回目となるわけですが,さて,何を書こうか……,困ったなあ……。

原稿の〆切りに追われる作家やライターの気持・苦悩がよくわかるというものです。

 

そういえば弁護士になってもうすぐ丸26年,ずっとこんな思い(〆切りに追われる)をしてきたような気がします。

 

弁護士の活動の大部分を占めるのが書面の作成ですが,とくに裁判所に提出する書面は,その多くが提出に期限があるからです。

上訴(控訴,上告)や抗告などの不服申立のように,法律上期限(期間)が定められているのもありますが,多くは,例えば民事訴訟における準備書面のように,法律上はとくに期限が定められているわけではありません。

ですが,準備書面でいえば,裁判所(裁判官)から,いついつまでに提出するように,と事実上の期限が付されることが多々あります。

 

また,刑事公判では,最終弁論を行なう前に弁論要旨の提出を求められます。

この点,ある殺人事件で,最終弁論が予定されている公判期日の前日,先輩弁護士とともに事務所に泊り込み,徹夜で渾身の弁論要旨を作成(先輩弁護士が起案し,私が校正)して公判に臨み,結果,(殺人罪で)執行猶予判決を得たことは,今では懐かしい思い出となっています。

 

さらに,仮差押や仮処分のように,一刻の猶予もならない場合もあります(起訴前弁護活動然り。)。

実際,タッチの差で仮差押に成功し最終的に大きな成果を挙げたこともあります。

 

従業員の退職金等債権を保全するため,会社の売掛金債権(支払日は仮差押申請の翌日に迫っていました。)の仮差押をしたのですが,裁判所に仮差押申請する前日の夜10時まで,事務局員も総出で準備しました。

この事件は,以前(2014年1月),本ブログに「ある倒産事件」と題して詳述しています。

 

 

さて,〆切りが迫っているにもかかわらず,書くことが思い浮かばないため,今回もまた,とりとめのない話に終始してしまいました。申し訳ありません。

次回はもう少しましなことを書きたいと思っています(毎回同じようなことを言っている気もしますが……。)。

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「判例紹介(夫婦同氏制に関する平成27年12月16日最高裁大法廷判決)」

弁護士 沼尻隆一

 

100日を超える再婚禁止期間の規定を違憲と判断した最高裁判決と同じ日に,「夫婦同氏制」(婚姻の際に夫又は妻の姓を称すると定める民法750条の規定)の合憲性等が争われた事件について,最高裁大法廷(15人の最高裁裁判官全員の合議体で裁判する)での判決がありました。

 

請求の趣旨が国家賠償法にもとづく損害賠償を求める事案であったため,損害賠償の請求そのものについては,山浦善樹裁判官のみが認め他は全員認められないという意見であったため,結論として,請求それ自体は山浦裁判官以外全員一致の意見で棄却されましたが,請求の前提となる「夫婦同氏制の合憲性」に関しては,15人中5人の裁判官が「違憲」と評価し,判断がわかれました。

 

夫婦同氏制の合憲性に関し,最高裁裁判官の間でも判断がわかれたポイントは,多数意見(夫婦同氏制の規定を合憲と判断したほう)が,もっぱら,「当該制度(夫婦同氏制)そのものの合理性」(一つの家族の呼称として対外的に公示し識別する機能などに合理性が認められる)に力点を置いて判断したのに対し,少数意見(違憲と判断したほう)は,当該制度の合理性ではなく,「他の制度を許さないこと」に合理性があるかのか否か,といった点を,判断の対象とした点にあると思われます。

 

すなわち,「違憲」と評価した木内道祥裁判官の意見によれば,当該規定が合憲であるためには,かかる規定が「夫婦同氏に例外を許さないことに合理性があるといえなければならない」ということになります。

 

そのうえで,「違憲」意見は,多数意見がいう「通称使用が許されることによって,事実上の不利益・不都合があったとしてもある程度緩和されうる」といった意見についても,同じく「違憲」と評価した岡部喜代子裁判官の意見によれば,「しかし,通称は便宜的なもので,使用の許否,許される範囲等が定まっているわけではなく,現在のところ公的な文書には使用できない場合があるという欠陥がある上,通称名と戸籍名との同一性という新たな問題を惹起することになる。」と指摘し,それに加え,そもそも通称使用という現象それ自体が,「婚姻によって変動した氏では当該個人の同一性の識別に支障があることを示す証左」であると鋭い指摘をしています。

 

以上の議論を踏まえて考えると,私見では「違憲」の判断が相当かと思われますが,いずれにしても今後,選択的夫婦別氏制の導入を含めた,立法的解決がはかられるための努力も必要かと思われます。

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「マイナンバー」

事務局K

今年の1月から利用開始となりました。

 

昨年の10月頃,我が家にも届きました。番号通知カードが。

幸いなことにまだ,具体的な利用場面には直面していませんが,今年の年末調整時にはやはり,必要とされそうです。
今から気が重いです。

 

その取扱いには安全管理が義務付けられていますので,事務所内でのマイナンバーの管理者,管理方法等も策定しています。

従業員5人程度の事業所でも必要な対応を求められていますので,規模の大きな事業所や会計事務所など,業務量と対策費用は膨大なものになっているのではないでしょうか。

 

現在のところ,社会保障と税,災害分野にだけ利用するとされていますが,運用開始前の昨年,早くも法改正され,2018年からは預金口座との連携も開始されることとなり,いずれは,特定健康診査結果,予防接種履歴ともひもつきにされるようです。

 

既に,国家公務員に対しては「マイナンバーカード」の取得が義務化され身分証明書として使う方針が出されている模様です。

 

私個人としては,マイナンバーなどなくとも,税務署(所得税),市役所(住民税),年金事務所でも特段,不便を感じることがなかったもので,ふってわいたかのようなこの制度には惑わされるばかりです。

 

政府の宣伝のように,国民にとっての利便性は本当にあるのでしょうか?

 

顔写真付きの「マイナンバーカード」が身分証明書代わりになるという多少のメリットはあるかもしれませんが,やはり,情報流出によるプライバシーの侵害,「なりすまし」による金銭被害の方が懸念されます。

 

社会保障番号制が導入されているアメリカでは,なりすまし犯罪が激増し,3年間の被害額が1兆7300億円とも言われています。
日本では,はたして二の舞にならないような防止策は徹底しているのか甚だ疑問です。
昨年は,年金情報の流出という極めて初歩的かつ人為的なミスが発覚したばかりですし……。

 

取扱い要注意の危険極まりない「マイナンバー」について,私にできる事としては,

  1. マイナンバーカードの作成・取得はしない,
  2. 年末調整時等で番号の提出に協力をしない,

程度ですが,マイナンバーの浸透を防ぎ,制度の廃止に向けて小さな抵抗を試みようかと思っています。

 

なお,埼玉弁護士会にはマイナンバープロジェクトが設けられているそうですが,こちらは,何と,マイナンバー反対のためのPTであるという説明を聞きました。
また,違憲訴訟も提起されているようです。(頼もしいですね!)

 


さて,来る2月20日(土)は第11回市民講座「遺言書の書き方・作り方」が行われます。

場所は,当事務所の会議室です。午後2時開始ですので,興味のあるかた是非,ご参加ください。
講座終了後は無料法律相談も行います。

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鹿児島強姦えん罪事件 ~DNA鑑定に翻弄される刑事裁判(2)

弁護士 吉岡 毅

 

前回( 鹿児島強姦えん罪事件 ~DNA鑑定に翻弄される刑事裁判(1) )の続きです。


控訴審で「被告人の精液ではない」という明確なDNA再鑑定の結果が出た後も,検察官は,まだあきらめませんでした。
DNA再鑑定の結果が出た直後に,最後に残っていた極めて微量の精液資料を勝手に使って再々鑑定を行い,大切な証拠を使い切ってしまったのです。

 

しかも,検察官は,再々鑑定で少しでも有利な結果が出たときだけ証拠提出するつもりであり,不利な結果なら最後まで隠しておこうと考えていたため,裁判所にも弁護側にも一切秘密裏に再々鑑定をしていました。
再々鑑定の結果は科学的に意味のない内容でしたが,なぜか自分に有利になると勘違いした検察官が後から喜々として証拠請求したため,検察官によって秘密のうちに大切な証拠が破壊されてしまったことが判明したのです。


控訴審判決は,検察官の行為に対しても痛烈な批判をしています。

 

捜査で集めた裁判の証拠は,事件の真相解明のために多額の税金を使って保管されているもので,有罪の根拠にも無罪の根拠にもなります。

決して検察官や捜査機関の私物ではありません。

 

けれども,当の検察官は,自分の行為が正義に反すると批判されるなどとは,これっぽっちも思っていませんでした。
普段から当たり前のようにしていることなので,何も問題ないと考えて証拠請求したのです。

 

 

私は現在,日弁連・法務研究財団の研究員として,DNA鑑定を中心とする科学鑑定の様々な問題点について,専門的な研究を続けています。

 

確かに,DNA鑑定は科学的に正確に行われれば,有罪であれ無罪であれ決定的な証拠になり得ます。

 

しかし,決して万能ではありません。

 

何より,鑑定をするのは常に「人間」です。機械は正確でも,人間のやることには間違いや不正がつきまといます。
鑑定の手順や記録方法,鑑定の資料を使い切らずに再鑑定を保障することなどを厳格に法律で定めなければ,DNA鑑定書は,市民をえん罪に陥れる悪魔の証拠,言わば「デス・ノート」になりかねません。

 

また,捜査機関が集めた証拠は残らず全部弁護側に開示し,捜査機関によって勝手気ままな偽造や廃棄などがなされないような立法を,早急に行うべきです。

 

 

本件の被告人であった男性は,控訴審の逆転無罪判決までの間,2年4か月も身体拘束されていました。

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鹿児島強姦えん罪事件 ~DNA鑑定に翻弄される刑事裁判(1)

弁護士 吉岡 毅

 

鹿児島市内で発生した(とされた)強姦事件について,平成28年1月12日,福岡高等裁判所宮崎支部で,逆転無罪判決が出されました。

 

被害者(とされた女性)が嘘をついていたようですが,それ以上に問題なのは,捜査機関が被害者の嘘に沿った滅茶苦茶な証拠を作ったり,公判担当の検察官が有利な証拠を作り出そうとして,密かに証拠破壊を伴う鑑定をしたりといった行為が繰り返されていたことです。

 


この事件は,被害女性が見ず知らずの犯人について「人違い」をしてしまった事件ではありません。
被害女性が事件当時に被告人と一緒にいたことは,争いがありません。
被害女性が,被告人に強姦されたのかどうかだけが問題となった事件でした。

 

一審は,当時17歳の被害女性の供述を全面的に信用し,被告人であった男性(23歳)に懲役4年の刑を言い渡していました。
(ちなみに,強姦罪は裁判員裁判事件にはなりません。)

 

被害者の膣内からは事件直後に精液が採取されており,警察がDNA鑑定に回していました。

 

警察側の鑑定人は,精液が微量すぎて判断できなかったと証言する一方で,鑑定に使った精液や鑑定の記録,メモなどをすべて廃棄していました。
これは,警察の内規等にも反する,明らかに不自然な鑑定手続でした。

 

しかし,被害女性は,被告人に強姦される前の性交渉は,当時の彼氏との間で1週間以上前にしたのが最後だったと主張していたため,一審の裁判官はそれを信用しました。

 

一審判決は,それが誰の精液かは全然分からなくても,被害女性が事件まで1週間以上ほかの男性と性交渉していない以上,被害女性の膣内に精液を残せたのは被告人だけだ,と判断したのです。
結局,一審判決の決め手は,「事件まで1週間以上ほかの男性とは性交渉していない」という被害女性の言葉を信じるかどうか,それだけだったと言えます。

 


控訴審では,残っていたわずかな資料から再鑑定が行われました。
無罪判決の決め手は,そのDNA再鑑定です。
DNAは,被告人とは別の男性のものでした。
微量で判断できなかったという警察の主張も,科学的にあり得ない結果だと分かりました。警察による証拠のねつ造か,もしくは,通常あり得ないレベルの不適切(稚拙)な鑑定をしたか,です。
また,被害女性は,事件の直前に別の男性と性交渉したことをずっと隠し続けて,被告人に強姦されたことにしていたのです。

 

被害女性の供述には多くの矛盾があったようですが,一審の裁判官はこれを無視して,被害女性の供述はとにかく信用できると断言していました。

 

 

ところが,明確な結論と思われるDNA再鑑定が出ても,この事件は決着しませんでした。

 

( 次回,「 鹿児島強姦えん罪事件 ~DNA鑑定に翻弄される刑事裁判(2) 」へ続く )

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我が街の魅力

弁護士 水口 匠

 

最近,とあるバラエティ番組で,「都道府県の魅力度ランキング」なるコーナーがあり,そこで埼玉県が取り上げられていました。
このような企画に埼玉県が取り上げられる場合,ほとんどが否定的な見方をされるだろうと思っていたら,案の定,埼玉県は47都道府県中,44位で,この結果の感想を,埼玉県民とその近隣の県民に聞いて回るという内容でした。

 

都道府県の「魅力度」というものを,何を基準にしているのかは分かりませんが,充実した環境(交通網や施設,店舗など)や気候,それに東京までの距離を考えると,住む場所という観点を重視すれば,少なくとも埼玉県が44位にはならないはずです。

 

そうすると,レジャーや観光といった側面を重視しているのでしょうか。
この点,埼玉には,確かに海はありませんし,ウインタースポーツも楽しめるとは言い難く,全国的に有名な温泉地も見当たりませんが,自然豊かな秩父・長瀞があります。
京都,奈良,鎌倉のように華々しい歴史や著名度はありませんが,蔵造りの街並みが美しく,「小江戸」の別名もある城下町,川越があります。
食べ物も,いわゆる名物といわれるものは思いつきませんが,さいたま市は今や有数のラーメン激戦地となっていますし,その他にもおいしいお店はきら星のごとくです。
また,サッカー好きからすれば,我が愛するクラブ,浦和レッズがありますし,日本最高のサッカー専用スタジアム,埼玉スタジアムもあります。
埼玉スーパーアリーナは,今やイベント会場として確固たる地位を築いていますし,鉄道博物館もファンからは根強い人気があります。

 

埼玉で育ち,埼玉で腰を据えて弁護士業をしている生粋の埼玉県民としては,埼玉県の魅力もこれからはアピールしていこうと思います。

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マンション老朽化に対する打開策となるか!?

弁護士 河原﨑友太

 

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

 


さて,年末年始にかけて,政府は,老朽化した住宅団地の建て替えを促すために,
一定の要件化でマンションなどの建替え要件を3分の2以上にする法改正を今通常国会に提出するとしました。

 

従来,マンションの建て替えに関しては,

 

市街地再開発事業の場合には原則として所有者全員の合意

 

区分所有法,マンション建て替え円滑化法では5分の4以上の合意

 

が必要とされてきましたが,上記改正案はこれらの決議要件を大幅に緩和するものとなっています。

 

その恩恵を受ける管理組合,区分所有者の方も少なくないのではないかと思います。

 


しかし,決議要件の緩和が建て替えの推進に結びつくにはもう一つハードルがあります。

 

 

それは建て替えを実施するだけの「財源」を確保できるかという問題です。

 

通常は,借り入れや建替え参加者からの賦課金の徴収などで建て替え費用を用意しなければなりません。

 

区分所有者としては,その負担の割合が賛否を決するということもあります。

 

「財源問題」が足かせとなって,今回の法改正に向けた動きが画餅にならないように,

 

マンション購入(予定)者において建替えまで見据えた検討を行っておくこと,

 

マンションの管理組合の財政を健全化しておくこと

 

がそれぞれ必要ではないでしょうか。

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※上記が「2016年」タグの記事全部です。新しい記事もお楽しみください。