不動産問題はこちら
遺産相続・遺言はこちら
離婚問題・親権争い等はこちら
成年後見・高齢者支援はこちら
詐欺被害・消費者問題はこちら
労働問題はこちら

交通事故はこちら
債務整理・過払金返還はこちら
刑事事件(私選弁護人)はこちら
犯罪被害者支援はこちら
民事事件,企業法務,顧問契約等はこちら


公式ブログ 岡田宜智弁護士の記事

よろしくお願いします!(弁護士岡田宜智)

こちらのページでは,浦和法律事務所公式ブログの中から,「弁護士岡田宜智」のタグがついた記事(コラム)だけを続けて読めるように,日付け順で全文掲載しております(一番上が一番新しい記事になります)。

これ以外の記事は,こちらの 公式ブログのトップページ からお読みいただけます。

 浦和法律事務所の(旧)ブログのページ はこちらへ

 弁護士岡田宜智のプロフィール はこちらへ



日本版司法取引

弁護士 岡田宜智

 

今年の6月1日から,いわゆる司法取引が日本でも導入されます。

日本の刑事訴訟法では「証拠収集等への協力及び訴追に関する合意」(第2編第4章)とされており,正式には司法取引という語は使われてはいないのですが,報道等では日本版司法取引などと紹介されています。

 

司法取引という言葉から連想するのは,「罪を認めれば刑を軽くしてやる」と言われたので罪を認めた,といったケースではないでしょうか。

こういった取引は自己負罪型の司法取引と呼ばれ,アメリカなどで見られる司法取引のケースです。

 

6月1日から導入される日本版司法取引では,このような自己負罪型の司法取引は認められていません。

日本においては,他人の事件について訴追協力する(例えば,首謀者を有罪とするために必要な情報を,首謀者ではない他方の共犯者が捜査機関に提供する等)ことによって自分の罪を軽くしてもらう等といった,いわゆる協力型の司法取引しか認められていません。

 

そして,日本版司法取引では,司法取引可能な犯罪が特定されています。

組織的な犯罪等の事案解明のために導入されたという経緯から,司法取引が可能な犯罪は大別すると特定の財政経済犯罪と薬物銃器犯罪に限られています。

殺人や強姦(強制性交等)等の生命身体に関する罪に関して司法取引することはできません。

 

また,手続としては,検察官,協力する被疑者本人及び弁護人の三者で協議をした上で,協議が整ったら一定の合意をするという点が特徴です。

合意が成立すると,被疑者本人は捜査協力等が義務づけられ,検察官は協力した被疑者に対する処分の軽減等の措置をとることが義務づけられます。

 

弁護人としては,捜査協力する側の被疑者の弁護人となる場合も,標的とされた共犯者側の弁護人となる場合もあり,どちらの場合でも適切に対応できるようにしておく必要があります。

 

日本版司法取引が実際にどのような運用になるかについては,今弁護士会でも様々な検討がなされていますが,当初予定していなかった色々な問題点が出てくる可能性があるでしょう。

新しい制度だからよく分からないということのないように,今から私も制度理解を深めなければならないと思っています。

0 コメント

法制審で語られる「社会内処遇」を考える

弁護士 岡田宜智
現在,法制審議会少年法・刑事法部会(以下「法制審」といいます)において,少年法の適用年齢引下げが議論されています。
そして,少年法の適用対象外となる18歳,19歳の再犯防止のためにどのような措置が有効かという議論からひいては成人一般に対して行う「社会内処遇」(刑事施設ではなく社会内において再犯防止措置を講じること)の議論へと問題の対象が拡大されている状況にあります。
ここで,現在議論されている「社会内処遇」のうち,「起訴猶予に伴う再犯防止措置」について少し説明したいと思います。
同措置は,被疑者の犯した罪が軽微で起訴猶予相当であっても,検察官が改善更生のため働きかけが必要と判断した者に対しては,遵守事項を設定し(例えば,福祉的支援を受けることを義務づける等),一定期間検察官が指導・監督を行うことができるようにする,というものです。
一見すると再犯防止のために有益なものと思われるかもしれません。
しかし,検察官はあくまでも刑事手続における一方当事者であり,裁判官のような判断者ではありません。
裁判所による判断を経ず,検察官が自ら被疑者を監視し,被疑者の権利・自由を制約するような処分を行いうるとすれば,刑事手続における検察官本来の役割を逸脱するものではないでしょうか。
また,起訴猶予となる代わりに遵守事項を義務づけられた場合,そこに本人の自発的な意思はあるのでしょうか。
「福祉」は,本人の自立的支援を目的とするものであり,本人の意思によることが前提です。
検察官によって事実上強制されるに等しい福祉は,社会福祉の本来の在り方とは相容れないものではないでしょうか。
埼玉弁護士会では,このような「起訴猶予に伴う再犯防止措置」をはじめとして,現在法制審で議論されている「社会内処遇」について,強い危惧感を有しています。
そこで,この問題を考えるシンポジウム(主催:埼玉弁護士会/千葉県弁護士会,共催:日本弁護士連合会/関東弁護士会連合会)を下記のとおり開催することを予定しています。
  「法制審で語られる『社会内処遇』を考える」
~これって「刑罰」?福祉の「支援」が「監視」に変わる?~
【日時】 平成30年4月7日(土)
     開場 13:00
     開演 13:30 (~17:00予定)
【場所】 弁護士会館2階 講堂「クレオ」
     東京都千代田区霞ヶ関1-1-3
【内容】 ・基調講演
      内田博文さん(九州大学名誉教授)
      水藤昌彦さん(山口県立大学教授)
     ・福祉の専門職によるパネルディスカッションほか 
私も運営委員の一人として,このシンポジウムに微力ながら携わっています。
入場無料,予約も不要なので,当日お時間のある方は,お誘い合わせの上,是非ご来場いただけると幸いです。
0 コメント

新年の抱負

弁護士 岡田宜智

 

あけましておめでとうございます。

年が明けて平成30年になりました。

平成に生まれた人であっても30歳になる年です。

私は,昭和から平成に元号が変わったときにはすでに物心もついていたので,平成生まれと聞くと大分若い人であるという印象があったのですが,もはやそうでもないのだと改めて思います。

 

最近では,平成の元号が来年には変更されるとの報道がなされています。

その報道を受け,巷では次の元号が何になるかの予想がなされていますが,どのようなものとなるのでしょうね。

希望を持てる明るい時代を表す元号となることを期待しています。

 

さて,肝心な新年の抱負はというと,私は今年で弁護士生活4年目に入りますので,そろそろ他の資格取得を視野に入れ,スキルアップを図りたいと思っています。

 

当事務所では河原﨑弁護士がマンション管理士の資格を取得していますし,今年の年賀状にも「昨年は○○の資格を取得しました~」というような記載をしている友人の弁護士が少なからずいました。

また,民間企業に勤めている友人であっても,自らのスキルアップのため資格取得の勉強をしている人が多くいます。

 

実は,私もこれまで何度か他の資格を取得しようとあれこれ考えたりはしていたのですが,日々の仕事の忙しさを言い訳にし,なかなか本気で考えることができていませんでした。

 

平成生まれが30歳になる年だということもそうですが,自分が弁護士4年目に突入するということに時の流れの早さを感じ,非常に焦燥感に駆られていました(このブログでは,毎回のように時が経つのは早いと嘆いている気がしますが笑,本当に早いと感じています)。

 

友人や諸先輩方たちに感化されたこともあって,私も今年は何か他の資格取得のための勉強を始めることにいたします。

新しいことにチャレンジするには労力が要りますが,楽しみな面もあります。

 

もちろん日々の業務にも一層の力を入れて取り組んで行く次第ですので,今年もどうぞよろしくお願いいたします。

0 コメント

医学を選んだ君に問う

弁護士 岡田宜智

 

標題は,元金沢大学付属病院長・河崎一夫氏の寄稿文(朝日新聞・平成14年4月16日付け朝刊)のタイトルです。

 

修習生のとき,これから法曹として生きていく君たちに読んでもらいたいものがあるといって司法研修所の教官から当該新聞記事の切り抜きのコピーをいただきました。

 

河崎氏は医師の視点から医師という専門職の責任の重さを説いていますが,多くの部分で弁護士にも相通じる指摘がなされています。

 

・「君自身が医学を好むか嫌いかを度外視して,医学を専攻した事実を受容せねばならない。」

 

・「奉仕と犠牲の精神はあるか。医師の仕事はテレビドラマのような格好いいものではない。重症患者のため連夜の泊まり込み,急患のため休日の予定の突然の取り消しなど日常茶飯事だ。死に至る病に泣く患者の心に君は添えるか。」

 

・「医師の知識不足は許されない。知識不足のまま医師になると,罪のない患者を死なす。知らない病名の診断は不可能だ。知らない治療をできるはずがない。そして自責の念がないままに「あらゆる手を尽くしましたが,残念でした」と言って恥じない。こんな医師になりたくないなら,「よく学び,よく遊び」は許されない。医学生は「よく学び,よく学び」しかないと覚悟せねばならない。」

 

・「君自身や君の最愛の人が重病に陥った時に,勉強不足の医師にその命を任せられるか。医師には知らざるは許されない。医師になることは,身震いするほど怖いことだ。」

 

・「心の真の平安をもたらすのは,富でも名声でも地位でもなく,人のため世のために役立つ何事かを成し遂げたと思える時なのだ。」

 

仕事でついつい弱音を吐きそうになったとき,この切り抜き記事を読み返して背筋を伸ばしています。

0 コメント

示談あっせん・仲裁センター

弁護士 岡田宜智

 

私は,現在,埼玉弁護士会の示談あっせん仲裁センター運営委員会という委員会に所属しています。

示談あっせん仲裁センターの存在については,残念ながらあまり知られていないのが現状です。

同委員会では,示談あっせん手続をもっと利用してもらうにはどうしたらいいか等について話し合っております。

 

示談あっせん・仲裁手続というのは,簡単にいえば裁判所による手続を利用せずに当事者の話合いで揉め事を柔軟に解決しようというものです。

一般的にはADR(裁判外紛争解決手続)と呼ばれたりしているので,以下,ADRと呼ばせてもらいます。

 

揉め事が生じた場合,その解決のためには,裁判所に訴訟を提起する必要があると考える人が多いと思います。

裁判所を利用して揉め事を解決する手続には,調停や訴訟という手続がありますが,原則として1~2か月に1回期日が開かれるという進行になります。

訴訟の場合,解決に至るまで年単位の時間がかかることも珍しくありません。

また,調停であれ訴訟であれ,裁判所で行う以上,平日しか開催されません。

 

一方でADRの場合,埼玉では,原則として2~3週間に1回期日が開かれ,裁判所を利用するよりもスピーディーに進行します。

場合によっては,土曜日にも期日を入れることができ,平日は仕事で休めないといった方でも柔軟な対応が可能となっています。

また,ADRであれば,損害賠償を請求された側から,相手方に対し,適正な支払金額を求めるといった形での申立をすること等も可能であり,通常の裁判手続になじまない揉め事の解決にも向いています。

 

揉め事を解決するための手続は裁判所を利用するものに限られません。

 

ご自身が抱えている揉め事を解決するためには,どのような手続によるのが良いだろうかとお悩みの方,どうぞお気軽にご相談いただければと思います。

0 コメント

弁護士 岡田宜智

 

少し前に旅好きの友人から世界の絶景集なる本をいただきました。

世界の様々な美しい風景とともに,心に刺さる有名な詩が載っているオシャレなやつです。

貰った直後はパラパラながめていましたが,それ以後はとんと開かず,危うく本棚の肥やしになりかけていました。

しかし,ひょんなことから,ここのところ再び読み返すようになり,ふと「道」というタイトルの詩が目に止まりました。

 

此の道を行けば どうなるのかと 危ぶむなかれ

危ぶめば 道はなし

ふみ出せば その一足が 道となる その一足が 道である

わからなくても 歩いて行け 行けば わかるよ

 

ついつい1,2,3,ダーッと言いたくなりますが,作者のところを見ると,「清沢哲夫(宗教家・哲学者)」との表記があり,私が想定していたのとは違うお名前がありました。

 

私が知っている一節となんかちょっと違うとは思ったのですが(特に最後の部分とか),元ネタがあったんですね。

初めて知りました。

お恥ずかしい限りです。

ただ,「迷わず行けよ 行けば分かるさ」の方がしっくりきてしまうのは私だけではないのではないでしょうか。

 

いずれにせよ,特段プロレスファンではない私にもこの詩はとても心に響きます。

仕事上,困難な事案に直面し,何をどうしたらいいか分からないという局面は少なからずあります。

もっとも,弁護士に限らず,どの仕事でもおそらく同じだと思います。

危ぶんで足踏みしていては,何も成長できませんよね。

 

気づけばもう7月です。

早くも今年の半分が過ぎ去りました。

年々月日が経つのが早くなっている気がしています。

 

果たして今年の私は去年の今頃と比べて成長できているのだろうか。

歩いてきたところに道はできているのだろうか。

 

危ぶむなかれ。

今年も残すところあと半年,迷わず頑張って行きたいと思っています。

0 コメント

八丈島

弁護士 岡田宜智

 

先日のお休みに八丈島に行って来ました。

八丈島へは羽田から飛行機の直行便が出ているのですが,今回は竹芝から出ているフェリーで向かうことにしました。

 

フェリーは22:30に出航。

船内の食堂で遅い夕食を食べ,甲板から見える光景は,東京の明かりが段々と遠くになって行き,やがて漆黒の暗闇に。

甲板で夜風に吹かれながら旅気分を満喫して,1:00ころ就寝。

 

八丈島には9:00ころ到着。

レンタカーを借りて,いざ今回の旅の目的である八丈富士へ。

 

八丈富士は標高854m.とそれほど高い山ではありません。

なので,楽勝かと思いきや,勾配が結構キツイ。

あまり風景も変わらない山道が続き,途中休憩できるようなところもありませんので,高さの割にはなかなかしんどい思いをしました。

 

とはいえ,山頂まで行くとやはり絶景でした。

大きな島ではないので,山頂からは島を一望できます。

島以外は見渡す限り海が続いており,水面がキラキラと輝いていて,こういう光景を見ると,日々の業務の悩みも吹き飛びます(このときだけは)。

 

火口の周りをぐるっとお鉢巡りをしてから下山。

その後は,島の温泉を巡り,ゆっくりしていると,いつの間にやら夕暮れに。

暗くなってからでは遅いので,キャンプ場でテントの設営をしてから町に繰り出しました。

再びキャンプ場に戻ったころにはすっかり夜も更け,夜空を見上げると,星ってこんなに見えるんだっけと感動しました。

 

翌日は,ゆっくりと市内を観光してから,空港へ。

帰りは飛行機を予約していたので,1時間程度で無事羽田に帰還しました。

行きは10時間以上かかったのに,飛行機ならあっという間でした。

 

八丈島,東京に一番近い南国というキャッチコピーのようですが,確かに気軽に遊びに行ける距離なのでおススメです。

 

なお,車で市内を走っている途中,立派な警察署を発見しました。

気軽に遊びに行ける距離とは言ったものの,ここに接見しに来る弁護士の先生は大変だろうな,などと思ったことを思い出しました。

 

仕事では行きたくないですね,さすがに(笑)。

0 コメント

弁護士記章

弁護士 岡田宜智

 

弁護士記章とは,いわゆる弁護士バッジのことです。

ひまわりの花の中央に秤(はかり)を配したデザインをしており,ひまわりは自由と正義を,はかりは公正と平等を追い求めることを表しているとされています。

 

さて,この弁護士記章ですが,段々年数を重ねてくると金メッキが剥げ(磨きがかかり),銀色になってくるのが通常です。

ベテランの先生ほど銀色の弁護士記章を身に着けています。

 

先日,筆記用具入れの中に入れっぱなしになっていた我が記章と久しぶりにご対面したのですが,一向に銀色になる気配がありません。

私の記章はいまだピカピカの金色をしています。

 

私は,普段,紛失防止のため(というと聞こえはいいのですが,単に着けたり外したりが面倒だったりするので)記章を身に着けてはいませんでした。

また,さいたまの裁判所では身分確認は求められませんし,警察署での接見時にはさすがに身分確認を求められますが,日弁連発行の身分証か記章の提示かのいずれかなので,私はいつも身分証をゴソゴソと取り出して提示していました。

というわけで,弁護士3年目を向かえた私の記章は依然として当初の輝きを放っている状態なのです。

 

改めて自分の記章と対面し,眠らせていては金ピカのままだと思いましたので,久しぶりに着けてみようとしたところ,その矢先に留め具を落とし,紛失しかけてしまうというハプニングに見舞われました。

やはり着けたり外したりは危険が伴います。

 

当事務所の先輩弁護士の中には,普段持ち歩く弁護士日誌(訟廷日誌)に記章を取り付けている人がおります。

従前からいいアイデアだなと思っていたこともあり,このたびこっそり真似させていただくことにしました。

 

今後は,ようやく私の記章も磨かれていくことになるでしょう。

弁護士3年目,私自身も磨きがかかるよう精一杯頑張って行きたいと思います。

0 コメント

大相撲観戦

弁護士 岡田宜智

 

最近では,「スー女」(=相撲好き女子)なる言葉もあるようで,どうやら相撲の人気が回復傾向にあるようです。
だからというわけではないのですが,先週の土曜日,友人に誘われ両国国技館に行ってきました。

 

私が国技館入りしたのは,午後3時過ぎあたりでした。
その時点では,十両の力士たちの取り組みの最中で,席もそれなりに空席が目立ちました。
ところが中入り後,幕内力士の取り組みが始まるころには,満員御礼の垂れ幕が出て,大変な盛り上がりを見せていました。

 

今場所は,今まで優勝経験のなかった稀勢の里関の初優勝がかかっていましたから,特に盛り上がっていたように感じます。
結びの一番で白鵬関が貴ノ岩関に敗れ,稀勢の里関の優勝が決まった瞬間には,座布団が乱れ飛びました。

 

入場した際に渡された取り組み表には,一応「座布団を投げて人に怪我をさせた場合,暴行罪や傷害罪に問われることがあります。絶対に投げないようにして下さい。」というようなことが書いてあるのですが,小さな字なのであまり目に入っていない方が多いのでしょう。
また,「座布団投げは止めてください」といった館内アナウンスもありましたが,みなさんお構いなしに座布団をぶん投げてました。

 

さて,稀勢の里関といえば,強い相手にはいい相撲をとる一方で,勝てるでしょという相手に取りこぼすことが多く,実力があるにもかかわらず,今まで優勝経験はありませんでした(そういう意味では肝心なところで勝負弱い浦和レッズに通じるものを感じます。)。
しかし,ついに念願の初優勝を経て,この原稿を書いている1月25日現在では,なんと横綱昇進が決定しました。
長らく日本人の横綱がいなかっただけに,稀勢の里関には今後一層の活躍が期待されます。
新年早々,日本人横綱誕生への一番を生で見ることができ,一相撲ファンとしてはうれしい限りです。

0 コメント

刑事事件の当事者は対等ではない

弁護士 岡田宜智

 

つい先日,私に配転されたある被疑者国選弁護事件についての話です。
接見に行き,事情を色々と聞いたところ,これはすぐに準抗告をした方がいい事案だと思い,翌日には準抗告申立書を裁判所の刑事訟廷に持参しました。

 

刑事訟廷の書記官による書面の形式的なチェックが終わって,事務所へ戻る道中,裁判所から私の携帯に着信が。
なんだろうと思って電話に出ると,先ほど申立てがあった準抗告は受付できませんとの連絡でした。
え!?なんで!?と思い,ダッシュで裁判所まで戻って話を聞いてみると,今回の私の準抗告は再抗告禁止(刑事訴訟法432条,427条)にあたってしまうという話でした。
つまり,今回の事件は,検察官の当初の勾留請求に対して裁判官が勾留請求却下の決定を出していたところ,その却下決定に対して検察官から準抗告があり,それが認められた結果,勾留に至ったという経緯を経た事案だったのです。

 

なるほど,法律上,私の準抗告の申立ては確かに再抗告にあたってしまうのでしょう。
しかし,私のところに事件の配点が回ってきた段階では,そのようなことは一切知らされておりません。

 

書記官の話では,準抗告を経てなされた勾留決定かどうかは,裁判長の名前で勾留状が出ていることから判断してほしいということでした。

具体的には,通常の勾留状には,裁判官名の記載欄に「裁判官 〇〇」とだけ書いてあるのですが,「裁判長裁判官 〇〇」となっている場合には,検察官準抗告後の勾留決定だということのようです。

 

一つ勉強になりました。
勉強にはなりましたが,弁護人に対する情報提供のあり方としては不十分なのではないかという思いが非常に強いです。

 

最近日弁連でも法務大臣等に対し,「刑事手続における書面の交付義務等に関する意見書」(平成28年11月15日付)を出しています。
この意見書の中では「検察官から準抗告が申し立てられているということ自体さえ弁護人にはほぼ知らされていないのが実情である」,「現状のごとき当事者不対等な状態は即刻改善すべきである」,「準抗告等の手続において当事者が提出する書面・資料の謄本・写しの相手方への交付を義務化」すべきであるという言及がなされています。

 

まったくそのとおりで,是非これは実現してもらいたい話です。

 

なお,いったん勾留請求が却下されたならその時点で釈放すべきですし,検察官が準抗告するまでの間の身体拘束の法的根拠はあるのでしょうか。
気になったので調べてみたのですが,この点は非常に争いのあるところのようです。
ものの本によれば,釈放しないことは「明らかに不当拘禁というべきではなかろうか」,「捜査の便宜に流れたこれまでの実務慣行は,きびしい反省を必要とするものといわなければならない」(実例法学全集 刑事訴訟法(新版),平野龍一・松尾浩也編,青林書院)とあります。

 

刑事手続における現状の制度は,まだまだ改善すべきところが多いようですね。

0 コメント

富士登山

弁護士 岡田宜智

 

少し前の話になりますが,今年の夏に司法修習の同期5人で富士山に登ってきました。
富士山の頂上にはきっと珍しいポケモンがいるはず!という思いつきがきっかけです(最近はポケモンGOをやっている人の姿をめっきり見なくなった印象ですが,当時はまさにブームの真っ最中でした)。

 

日曜の早朝に新宿からバスに乗り,富士山へ行き,頂上まで登った後,下山途中の山小屋に一泊し,月曜の朝にバスで帰り,午後から仕事に行くという弾丸スケジュールでした。

 

登山道は思ったよりも岩がゴロゴロしていて,頂上までたどり着くのは結構しんどかったです(たしか10時ぐらいから登り始めて,頂上に着いたのは夕方の5時くらい)。
しかし,何よりしんどかったのは下山の方です。

 

夕日を見ながらコーヒーを飲んだりしてまったり過ごしていたら,あっという間に暗くなりはじめ,あいにく台風が近づいていた関係で雨も降ってきました。
早く山小屋に行かなければ大変なことになると思い,下山を始めたのですが,しばらくすると周りはもはや真っ暗になりました。

 

ヘッドライトの明かりしかない状況で下山道が分からなくなり,さまよっている間に雨もひどくなってきて,私たちはずぶ濡れ状態。
夏とはいえ,夜の富士山はかなり冷えます。
雨にも濡れているのでなおさらです。

 

「遭難」の二文字が頭をよぎりました。
「これってひょっとして救助ヘリとか必要なやつじゃないか」,真っ暗な山道で私たちは青ざめました。

 

今回の登山のメンツには現役の裁判官や検察官もいたので,仮に救助ヘリの出動を招くようものなら,彼らの出世に大きな影響が出てしまいかねません。

 

しかし,自分たちだけではどうにもならないと判断し,やむを得ず宿泊予定の山小屋に連絡をし,道が分からなくなったことを説明しました。
その後,山小屋の管理人が電話口で教えてくれた説明を頼りに正しい下山道を発見し,ヨロヨロの状態で山小屋までたどり着き,どうにかこうにか事なきを得ました。

 

そして,翌日はまさに台風の直撃を受け,山小屋の宿泊客全員が集団で下山する羽目になるほどでした。
すさまじい雨が吹き荒れる中を下山することとなり,これまでの人生で今回ほど雨に濡れたことはありません。
ずぶ濡れになったことで,買ったばかりのスマホも壊れ,撮った写真もすべて消えてしまいました(収穫は富士山の頂上に珍しいポケモンはいないことが分かったことぐらいです)。
雨への対策が不十分であったことは否めません。

 

散々な目にあった富士登山だったので,もう富士山はコリゴリという思いもあるのですが,もう一回登って写真を撮り直さなければ!という思いもあります。

 

登るかどうするか,来年の登山シーズンまでゆっくり考えます。

 

やはり何事も思いつきではなく,しっかり計画を練って実行しなければ痛い目に遭うと身をもって実感した初登山でした。

0 コメント

秘密基地

弁護士 岡田宜智

 

私は,結構ラジオを聴く派なのですが,夏休みの季節になると,ZoneというガールズバンドのSecretbaseという曲がラジオからよく流れてきます。
非常に甘酸っぱく郷愁にかられる良曲なので,私も好きな一曲です。

 

同曲の歌詞のような思い出とはかけ離れますが,私も小学生のとき,友人たちと秘密基地を作っておりました。
あちこちの公園に出かけては,公園の端の方の背の高い草が生えている一角に段ボールを敷いたりして,それを秘密基地と呼んでいました。
ただ,一番大がかりに作っていたものでは,マットレスを敷き,段ボールで屋根を設置する等,なかなか凝った秘密基地を作っていました。

 

私たちが秘密基地で何をやっていたかというと,流行っていたカード等を交換したり,家に持って帰れないような本を隠しておいたり,ただただ話をしたりという他愛もないことがほとんどだったのですが,私はその秘密基地で過ごす時間が非常に好きでした。

 

もっとも,学校の校庭でサッカーをしたり,プールに通ったり,駄菓子屋さんに行ったりと秘密基地以外にも楽しいことは沢山あって,小学生もなかなか忙しく,毎日秘密基地に行っていたわけではありませんでした。

 

ある日,数日ぶりに上記の大がかりな秘密基地に行ったときのことです。
私たちが必死に作り上げた秘密基地が跡形もなく消え去っておりました。
遠くのゴミ捨て場からみんなで頑張って運んだマットレスが消失し,私たちの私物も何もかもきれいさっぱり無くなっていたのです。
2,3日前まであったはずの,私たちの居場所が突然失われた事実に本当に唖然としたのを覚えています。

 

私たちは大人たちが勝手に処分したのだろうと思いました。
もともとは勝手に公園の一角を占拠していた私たちが悪いのです。
しかし,事前に何の警告もなく勝手に処分してしまうのはどうなのかと,小学生ながら私たちはとても憤慨しました。

 

やはり一方的に何かをやられてしまうというのは,気持ちいいものではありません。
大人になった今ではなおさらそう思います。
私は,そういった理不尽なことで困っている,憤っている人のための仕事がしたいと思い,弁護士を目指しました。
あまり意識したことはありませんでしたが,もしかしたら幼少期の体験は私が弁護士を目指した一つの理由になっているのかもしれません。
ラジオから流れるノスタルジックな曲を聴いて,ふと幼少期を振り返り,そう思った今日この頃です。

0 コメント

言葉を知らない

弁護士 岡田宜智

 

私は,ブログで何を書こうかなと毎回悩むタイプなので,事務所の先生たちはどんなことを書いているのか参考にしたりしています。

 

この間,鈴木先生のブログを読んでいたら,「むろん安倍政権の退陣は焦眉の急である」と書かれていました。
安倍政権の退陣うんぬんは置いておくとして(もっとも,私も安倍政権の積極的な支持者ではありませんが),「焦眉の急」という言葉が目に留まりました。
無知を晒すようで恥ずかしいのですが,初めて聞いた言葉でした。

 

文章の流れや語感からして,とても急ぐ様子を表す言葉なんだろうなというのは分かりましたが,あえて調べてみました。
「火が眉(まゆ)を焦がすほどに迫る意,差し迫った危難または急務。」(広辞苑第六版参照)。

 

なるほど,何よりも優先して目の前の火をどうにかしなければいけないという切迫した状況を例えたものなのですね。
とてつもなく危険で,緊急性が高い状況であることがよく分かります。
ちなみに,Google先生の翻訳によると英語では,「urgent need」というらしいです(日本語の表現から感じる危機感がイマイチ伝わってこないのは私だけでしょうか)。
 
文章は分かりやすく書くのがいいとされていますが,私は,分かりやすいだけではインパクトに欠ける気がしています。
かといって,難しいだけで意味を調べないと全く分からないような言葉を使うのはNGだと思っています。
そういう意味で,「焦眉の急」という言葉は,感覚的に意味も分かりつつ,かつ格式高い言葉なので(と私は思ったので),目に留まったのだと思います。
私もさらっとこういう言葉を使えるようになりたいものです。

 

なので,この文章を書いている最中,私も格式高い言葉をどうにか使ってみたくなりました。
……が,そもそも言葉をあまり知りません。
言葉の在庫不足。
使う以前の問題です。

 

私の場合,しばらくの間は色々勉強して,まずは語彙を増やすことからスタートしなければならなそうです。

0 コメント

初ブログ

弁護士 岡田宜智

 

初めてブログを担当させていただくことになりました,弁護士の岡田宜智です。

 

浦和法律事務所に入所して早1か月。

この1か月で大分事務所にも慣れてきたような,そうでもないようなという感じです(笑)。

 

さて,ブログを書こうと意気込んでみたものの,何を書けばいいのやら。

日記をつけようとしても大体三日坊主で終了。

流行に乗り遅れ,TwitterやFacebookのようなSNSもやっていない。

そんな私がブログを書くというのだから,記事を書くのも一苦労です。

 

文章を書くということでいえば,苦労するのは,何もブログの文章ばかりではありません。

当然ながら,弁護士という仕事をしていく上では,訴状等,様々な書面の作成が重要なウエイトを占めます。

書面の起案に着手したのはいいのだけれども,この一文は何か違う,別の表現の方が良くないかな,などと考えだすと,全然筆が進まなくなります。

書いては消し,書いては消しを繰り返す無限ループに陥ってしまうのです。

なんとかやっとの思いで完成にこぎ着けたかのように思えても,いざ出来上がった文章を読み返してみると,「??」。

結局,最初に書いたものよりも分かりにくいものが残るという悲しい事態になることもよくあります。

あれこれ考えすぎなのでしょうか。

 

実はこのブログの記事も,二転三転しております。

私が過去に担当した事件の被告人から,つい最近手紙をもらい,嬉しい思いをしたので,そのことを書いてみたり,先日受講したばかりの裁判員裁判の研修の話を書いてみたりしたのですが,うまくまとめられず,没に。

結局,上記のような面白味もへったくれもない文章が出来上がってしまいました。

つくづく文章力ないなぁと思ってしまいます。

今後は,このブログの投稿を重ねるごとに,文章力の成長の跡を示せればいいなと思っている次第であります。

 

これからどうぞよろしくお願いいたします。

0 コメント

※上記が「弁護士岡田宜智」タグの記事全部です。更新をお楽しみに!